Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌820号

   権力について。
 権力には公的権力と私的権力があると思う。勝手な私の分類である。学問的な根拠はない。辞書的には「他人を支配し従わせる力」、「国家や政府が国民に対して持っている強制力」(スーパー大辞林)と解説されている。私は権力とは『命令決定権』と考えている。組織は誰かの命令によって動いている。命令する人が権力そのものである。つまり、権力とは巨大な建物ではなく、人なのである。人に命令する力、これが権力なのである。この定義を理解しない人がいるのは残念である。

 古代的には王や皇帝が権力者であった。朕の命令が法律である。中国の始皇帝が典型的な人物である。民主主義国家においては、あからさまに権力は人なりとは定義できない。しかし、政府内閣府の頂点にいる人、つまり総理大臣が権力者となるが、閣議決定とか国会決議といったように個人色を抜いて、組織の決定とカモフラージュされているわけである。忖度(そんたく)というのは組織の長の気持ちを推し量って、下位の者が上の意向を実施していくことになる。民主主義は手続き主義でしかない。

 人が人に命令するのは何も行政組織だけではない。民間の組織であっても、トップの命令権は強力である。社長や会長の意向で組織は動いていく。代表権を付与されているかどうかで役職の重みが違ってくる。人が人を動かすのは人事権である。反抗する者は排除されていく。いやいやでもトップの意向に従わざるを得ない。高度成長時代にあっては、少々のヘマな決定でも、成長の中で乗り切れた。多くの企業が問題を抱えながらも、それ行けで右肩上がりの売り上げが出た。ところが、低成長期に入って、トップの決定の誤りが会社の存続を左右するようになってきた。これからどのように修正していくのか。私的、公的権力者の判断や如何にせん。


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2017/06/01 20:36
ごま塩ニシンさん、こんばんは。

今、組織ではトップダウンよりボトムアップを推進していくべき、なんてまことしやかにいわれていますけれど、現実はみんなトップダウンですよね。

ある人が、今の会社組織は形態、見た目が変わっているだけで、中身は戦前の軍隊と同じ、っていっていました。
私は軍隊というものがどういうものなのか、実際にはわからないから、簡単に「そうね。」なんていえないんですけれど。



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