警視庁・捜査一課長 season2 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/05/26 16:55:11
警視庁・捜査一課長 season2 第6話
テレビ朝日 木曜夜8時~
▼問題編
今回は、15億の資産を持つ男が、あるビルの上で柵に頭をぶつけて死亡するという事件でした。
被害者は昨年まで会社を経営していたけれど、業績不振のため会社を15億円で売却し、以降無職で、
5年前に離婚していたため1人で暮らしていた木俣という中年男性で、
ポケットの中にはパソコンで打ち出した遺書が残されていたのですが、
飛び降りる前に足を滑らせでもしたのか、屋上で死んでいたのです。
また、ビルの前の美容室を経営する女性が、男女が屋上でもみ合っているところを目撃しており、
他殺の線で捜査が行われることになりました。
調べを進めると、木俣は末期がんをわずらっており、余命3ヶ月と宣告されていることや、
1週間前にホステスのゆり菜という女性と結婚していることが分かりました。
しかしゆり菜は別の恋人と同棲しており、木俣とは客とホステスの関係だけで、結婚していないと主張します。
ところが木俣が死に、その財産が15億だと聞くと、急に結婚を取り消すつもりはないと言い出します。
そしてゆり菜の特徴は、美容師の女性の証言や、その証言を元に見つけた監視カメラに映った女性とそっくりでした。
その上、ゆり菜の部屋から、監視カメラに映っていた時に着ていた服が見つかり、
遺書についていた指紋も彼女のものと一致しました。
彼女はそれでも容疑を否定していましたが、監視カメラの画像を見せられた途端、自分が殺したと証言を翻します。
その態度に不信を覚えた大福が、よく画像を調べてみると、女性の後ろにゆり菜の恋人が映りこんでいたのです。
また不思議なことに、その映像の女性の足取りが、その後ぷっつりと途絶えていることも分かりました。
大岩はその映像の女性が、大きなバッグを持っていたことから、ある仮説を見出します。
そこで大岩は、女性の足取りが消えた周辺で、入念に捜査を進めることにしました。
一方、木俣の遺産を受け取ることになる娘と一緒に住んでいる元妻を訪ねたところ、
木俣には恋人がいたということが分かりました。
さて、ここまでの手がかりで犯人が誰かを当ててみましょう。
▼解答編
小山田が見つけた捜査範囲のトイレの前の監視カメラから、大きなバッグを持って出てくる
美容師の姿が確認されました。
最初に屋上で男女がもめていると目撃証言をした女性です。
その時間、店の前にいて警察に連絡したはずなのに、何故そんなところにいたのか。
つまり、彼女の証言が真っ赤な嘘で、彼女自身がゆり菜を演じて監視カメラに映っていたのです。
その後トイレで着替えて出てきたというわけですね。
この美容師こそが、新たにできた木俣の恋人だったのです。
彼女は、ずっと尽くしてきたのに、木俣がゆり菜と結婚したと知り、激怒しました。
そこで彼女はゆり菜に何も書いていない手紙を出し、指紋をつけさせた後で回収し、偽の遺書を作りました。
そして彼を呼び出し、結婚を取り消すよう迫ったのですが、ゆり菜に変装して迫ったものですから、
木俣はもし応じなければ殺されるだろうと悟ったのです。
そしてつまずいて柵に頭を強打して死んでしまったというのが、彼女の証言でした。
婚姻届はゆり菜が恋人に渡そうと、自分の名前だけ書いて持っていたのですが、
木俣に財産を譲りたいから結婚しようと言われ、冗談半分でそれを渡したものでした。
大福の推理では、木俣は美容師の女性に殺人を犯してほしくなくて、自ら死んだのでは、という話でした。
▼不自然な心理
何故木俣は部屋を髪の毛一本残さないくらいきれいに片付けてくれる女性を差し置いて、
つい最近知り合ったばかりのホステスに財産を譲ろうとしたのでしょうかね。
恋人は放っておいても店もあるしちゃんと生きていけると思ったのでしょうか。
それにしたって15億ですからね。
結婚するならちゃんと恋人と結婚して財産を相続させてやり、
ホステスの方には生前に贈与でもすればよかったんじゃないかと思うんですけどね。
なんかあまりにこの被害者男性の心理がふわふわしていて、リアリティが感じられませんでした。
また、美容師の女性を尾上紫という舞踊家でもある女優さんが演じていたのですが、
目撃証言をしただけの人物としてはきれい過ぎて、ちょっと出落ち感ありましたね。
犯人かどうかは分からないけど、きっとこの人事件にもっと深く関わってそうと思えるくらい。
この女性をもっとブサイクな人が演じていれば、出落ち感もなかったでしょうし、
あー、こいつ結局顔で選んだなwと、納得できたかもしれないんですけどねw