現実、幻覚
- カテゴリ:家庭
- 2017/05/04 21:58:01
現実でも信じなければ、それは現実では無い。
幻覚でもしんじれば、それは現実になりえる。
母親が他界したのは1月。
前年8月、かなりやばい状態になった。
いつもは夢を見ても覚えてることは無いように思うのだけど、その時に見た夢はハッキリ覚えていて、最後まで忘れることは無かったようだ。
その夢の内容・・・
川にかかった橋を渡ろうとすると、橋が壊れて渡れない。
何度か渡ろうと踏み出すと、やっぱり壊れてしまう。
そのうちにすでに亡くなっている伯父さん(長男)が出てきて
「今度来る時までに直しておくから、今日は帰りな」
と、言われてその日は帰ってきた。
その後、11月頃かな・・・
意識はまだしっかりしているように見えたのだけど・・・
俺が仕事から帰ってくると、母親が凄く落ち込んでいた。
20年位前に亡くなったお婆さんが家に来たらしい。
父親に「来るわけないじゃないか!」と、怒鳴られてしまった、隠してるんだと・・・
お婆さんにお小遣いをあげたいのに・・・
と、泣きそうな顔になっていた。
俺は、お爺さん、伯父さん達の名前を出して、今どうしてるか聞いてみた。
ちゃんと亡くなってる人はわかっているようだけど、お婆さんは遊びに来たから生きてると思ったようだった。
俺は「それじゃ、近くに引っ越してきたから、散歩がてらに様子を見に来てくれたのかもね。 お小遣いは次に来たときにしたら良いんじゃないかな」 と、話を合わせた。
お婆さんが遊びに来たのか・・・
信じた人には現実だし、信じない人には幻覚だ。
でも、お小遣いをあげたかったと言っていた母親には現実であってほしかったんじゃないんだろうか?
俺はそう判断して、母親にとっては現実にしてあげた方が良いと思ったんだ。
俺がしてあげた最後の親孝行だと思ってる。
本人と、仲の良かった人。本人のことを心配してくれてる人。本人の親兄弟親戚。
ちゃんと現実にしてよかったね。
真実は当事者しかわかんないけど、寄り添ってあげる
のはははへのあいだね。
違う世界に行きたいと思う時があるね。