【お話】お届けものです
- カテゴリ:コーデ広場
- 2017/04/27 11:20:16
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もらったステキコーデ♪:9
今日のお仕事は、おつかい。
お届けものを、魔法横丁のうさぎの店主から頼まれちゃった。
魔法蜜をたっぷりたたえた、お花のバスケット。
恋の歌と涙をあつめた、すみれの花束。
「この時計を持って行けば、目的地に着くからね」
そう言われて、時計をぶらさげて来たんだけれど。
どこをどう行けばって、教えてもらえなかった。それでも大丈夫だからって。
うさぎの店主との付き合いは長いけれど、時々、言っていることを省略されすぎてて、
困るんだよね。
とにかく、まずは、家に帰ろう。そう思って、いつもの列車に乗ったんだけど。
んん? あれ?
なんだか、いつもより、時間がかかっている、ような。
トンネルも、長くない?
「ねえねえ、外を見て」
えっ? でもまだトンネルの中じゃないの?
「違うわよ。ほら。見て」
妖精たちに言われて、外を見たら。
「え、夜空?」
暗いと思ったら、トンネルの中じゃなくて。
そこには、一面の夜空が広がっていた。
すぐ側を、星がきらめいて飛びすぎてゆく。
慌てて列車の前後を確かめたら、なんてこと。空を飛んでいた。
「大丈夫」
「そうよ、大丈夫。これで、次元の扉がくぐれるわ」
「そうしたら、あちらで待っているお姫様に、この花を届けられるわね」
「恋のおまじないがしたいんですって」
「相手は誰かしら」
「ウフフ」
びっくりしている僕をそっちのけにして、妖精たちがおしゃべりしている。
あれれ。おつかいって、
別の世界に届けてねって事だったの?
***
久々に、フェアリードクターシリーズ。
銀河鉄道の背景がもらえたのと、お茶の花のパンツが手に入ったので。異次元世界までおつかいに行く、フェアリードクター。
魔法横丁のうさぎの店主は、新しく作ったお部屋にいます。