十年目の財布
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2017/04/22 11:29:15
形見ってほど大げさな物ではないのですが、生前母がくれた財布をまだ使ってます。
「職人が手作り」が売りのブランドですが、真偽のほどはわかりません。
そんなことどうだっていいんです。
母を感じることに価値があるんです。
最近、某クレジットカード会社のCMではありませんがお金で買えないものに価値を置くようになりました。
若い頃はブランドのロゴが入った高いバッグや財布を持つことがかっこいいと思ってましたが、それ以上の物がたくさんあるんだなと思うようになりました。
もちろん高級ブランド品はただ高いだけでなく品質も素晴らしいんでしょう。
でも愛着は高い物だけに湧くものではないですよね。
祖父が使ってた品のいいマフラー
祖母が手縫いで作ってくれた手提げ袋
父が使ってた畳のゴザを留める針
母がくれた財布
息子が幼い時にくれた「おべんとうありがとう」の手紙
書き記しきれないほどのたくさんの思い出が詰まった品々や心に残る楽しかった記憶。
今はいたって元気ですが、いつか私も天に召される時が来るでしょう。
その時は高価な着物なんかよりマフラーして手提げ袋に針と財布と大人になるまでの息子との思い出話を詰め込んで祖父母両親の元へ行きたいなと思います。
あっ 余ったスペースにはみんなが好きな豆大福を入るだけ入れて。
未練があるわけじゃないけどもらった手紙なんか読むと
ニヒッってなるね。
メールなんかない時代で社内便で手紙のやり取りしてたんだけど
タイムラグがよかったねぇ.....
私は「思い切るためにも」 ( ̄ー ̄)ノ" ゜ ポイッ しちゃうタイプなのw
私はヤバい袋があるんだよ。
昔付き合ってた人からもらった物や写真が入ってんの。
夫婦どっちが先死んでも困らないよう権利書や保険関係は一式同じところに保管してるけど
出てきて困惑するものは処分しなきゃね。
って思いつつ20数年...
ってものを作ってあるよ
戸籍票のたぐいはもちろん
息子からの手紙
保育園の連絡ノート
保険証書(手続き方法も)
墓は作らず散骨希望 とかもねw
母が祖父に編んであげた茶色いセーターも捨てられないんだよ。
誰も着れるサイズじゃないんだけどね。
祖母が大事に保存してたのが伝わってきてもらってきたよ。
絶対着ないのに衣替えのたびに出し入れしてるんだ。
ほんとだね!
ゆかりの品に宿る「心」や「記憶」に励まされるんだね!