私の大切な友達
- カテゴリ:日記
- 2017/04/10 23:11:59
私は人とコミュニケーションを取ることが苦手です。
長いことぼっちでいました。
今から3年前。私は大学へ入学した。
どうせ友達なんてできないだろう、サークルでも浮いた存在となり、4年間ぼっちだろう。と思っていた。
初回の体育の時間。
「グループ作って、できた人から座ってください」
と先生。
私はもちろんあまった。
私以外にもう1人余っている女の子がいた。
そう、これが友達と出会った瞬間だった。
後々
「企業秘密ちゃん最初私のことガン見してたよね」
と言われたが。
後々にとあることがきっかけで急速に距離を縮めました。
授業を隣の席で受けたり、一緒に遊んだり、お弁当を食べたり。
些細なことでも本当に楽しいと思った。
「友だちと一緒に弁当を食べることって楽しいことなんだ」とおもった。
ちなみに私の入ったサークルはいわゆるウェイウェイ系の集まりでいまいちなじめませんでした。(一応今でも続けている)
2年生になると友達が私が掛け持ちしている(というかこっちメイン)図書館サポーターに友達が入部
しかし、2年生後半になると…。
友達が学校を休みがちになった。
学校中を探し回ったり(割と小さめの大学なのでそれが可能)
掲示板の前で(どこに行くにもそこは通らなければならない)ずっと待っていたり。
それでも友達は来なかった。
でも私と一緒に受けている少人数の授業だけは来ていました。(週1回1時間)
あと学園祭にも来てくれてたまたま誕生日だった私にすみっこぐらしのシャーペンをくれました。
そうして3年生。
友達がほとんど姿を見せなくなりました。
LINEを送ろうにも何を送ったらいいのかわからない。
分からないなりに考えて、すごく遠まわしに「学校来て」と言っても
多分遠まわしすぎて伝わってない。
でもたまに既読ついたり返信来たりで生存確認はできていた。
彼女が3年次に学校来たのは本当に十数回くらいなんじゃないかなぁ…?
でも、また学園祭を一緒に過ごすことができました。
コースもゼミも離れてしまいました。ゼミはたまに来ていたみたいです。
そして2月。春休み。
久し振りに一緒に遊んだ。
その時彼女はぽつりと言った。
「学校辞める」
と。
辞めるのは来なくなったことだけが原因じゃなくていろいろ理由はあるようで、理由もきちんと教えてくれた。
その日は一緒に遊んで、セブンイレブンで昼ご飯を買って食べ、カラオケ行った。
でも退学届まだもらったわけじゃないから信じたくなくて、誰にも口外していなかった。
数日後。彼女が学校行くって言ったので私も行った。
退学届貰った、と彼女が言った。
一緒に図書館へ行き彼女は本を返し、家に帰った。
よし、意を決して私は司書さんに言った。
「あの子学校辞める」
本当に泣きそうで目がうるうるだったが、絶対泣かないってきめたから泣かなかった。
そして私は言った。
「あの子が撮った写真や(彼女は学園祭で図書館のカメラ係でした)あの子が映っている写真のデータください。ご存知の通り彼女写真が嫌いで本当に1回も一緒に写真撮ったことないのでお願いします」
データは私が使うんじゃない。
彼女のための卒業アルバムを作るのだ。
司書さんが快くオーケーしてくださって本当に良かった。
「企業秘密さんの分もアルバム作ったら?」
と言われたが私は彼女の分だけしか作らなかった(時間の兼ね合い)
「いつ実家帰るの?」
「分からない」
ということだった。
遠く遠く離れた彼女の実家は私がどんなに頑張って歩いても、たどり着ける距離ではありません。
そしてまたしばらくたって世界に一つだけの卒業アルバム完成。
くっつくの防止でコピー用紙に印刷したので画像は悪いが仕方ない。(自由帳に貼っていきました)
司書さんにも一応見せたら
「すごーい」
と言ってもらえました。あと「卒アルテイスト」なので最初のページに全員の顔写真(集合写真から切り抜いた)を貼ったが
大きさの不公平感がすごくて笑われた。(司書さんも1人だけ大きめで他の方がかなり小さい)
とある火曜日、彼女も学校来た。
退学届けを出しに…。
「週末アパート引き払って帰る」
え、え、
突然すぎで混乱。
卒アル渡した。
「初めてこういうの貰った」
「初めて作った」
帰ってほしくなくて彼女のひもの長いリュック(身長差21㎝なのでそう感じる)背負って図書館の事務室内を逃走。(今考えるとほんとに迷惑)
「リュック返して」
返して彼女の服の裾をつかんだ。
「私荷物片づけないといけないんだけど…」
帰ってほしくない、一緒に卒業したかった。
司書の方も寂しそう。
でも私も寂しい。
結局彼女の家まで一緒に歩きました。
「手紙出すから」
と言って彼女は家に消えていった。
ぽつりと1人残された私。
学校に荷物おいてきているしこれから公務員講座もあるので学校帰らないといけない。
帰りたくない、でも帰りました。
「大丈夫??」
と司書さんに言われました。
でも頑張らないといけません。
でもその日の公務員講座は先生の話が全然頭に入りませんでした。
明後日から学校始まる。
さみしいけど、彼女の分まで頑張ります。
でも彼女はガラケーでLINEしているので通話料かかるので電話はできないですが…。
本当に友達になることができてよかったです。
なんだかせつない気持ちになりますが、温かさも感じています。
私の知っているネパール人の女性は、兄弟姉妹7人が全員海外で働いているそうです。
末っ子なので兄姉とは年も離れていて、両親はすでに他界。
親の葬儀に本国へ帰れなかったという話を聞きました。
ネパールの地震で家が全壊したり、身内で亡くなった人がいたとも聞きました。
LINEなどのSNSってすごいですね。
遠く離れていても、手軽に連絡が取れるのですから。
せっかくの出会い、離れてしまっても、つながりは切らさないでおきたいですね。
また笑顔で会える日が来るといいね。