魔界スピンオフ 第四話
- カテゴリ:自作小説
- 2017/04/01 21:35:51
基本情報 ↑ 名前ラズィーズ 魔力・幻惑 専攻・薬学 弓使い 女性型悪魔にモテるらしい ( ̄~ ̄lll)
ピンク髪の行動を、私たちは上からしばらく眺めていた。
こんな深夜であっても自分の姿を隠すような、終始、追尾を気にするような奇妙な行動に、
まるで逃亡者のようだ… と思う。
いずれにしてもヘタな音は警戒心を起こさせ、マトモに話も聞けないだろう。
私は自分の魔力を使い、ピンク髪の周囲にだけ、目に見えない幻惑の柵を巡らせた。
これで、よほど近づくまで声も聞こえないはずだ。
私たちに気付かれないよう、逃げられないように、とのちょっとした用心でもあった。
「私がまず、声をかけるよ」
言うと、ロワゾーは無言でうなずいて、ピンク髪をはさむように反対側の位置に移動する。
その行動に、私の魔力を信じてないな (*ノωノ) と こそっと苦笑いをして、
ゆっくりと下りていった。
足元に矢を打ち込んだら驚くだろうなw という誘惑にも少しかられたが、
あとからロワゾーに何を言われるか解ったものではない。
それに、さすがに乱暴すぎる、ヘタすると退学もんだよ、という小心な私のココロの声が頭に木霊し
出来るだけノンキに、散歩していたらお見掛けしました的な軽いノリに聞こえるよう、
若干の気を使って、声を掛けた。
「ピンクの髪って珍しいですね~」
ピンク髪は身体をビクリと震わせると、突然、黒い翼を広げ、空に舞い上がった。
えええーっ。いきなりですかっ! と、こっちがビックリさせられて。
反対側から追いかけるロワゾーの姿に慌てて後を追う。
私の緊張が伝わって警戒されたか、それとも驚かせすぎたか、と反省しつつも追いつくと…。
なぜかロワゾーとピンク髪は、互いに剣を片手に対峙していた。
思ってもみない展開に、こいつヤバい、何かあるんだ、と即座に頭を切り替える。
いつでも威嚇なりともできるよう、急いで弓を引き絞り、一挙手一投足を注視していたが…。
手にした何かを投げつけ、ロワゾーに斬りかかるピンク髪に対し
ロワゾーは利き手に持った剣で器用にも投げつけられた何かを弾き飛ばし、
反対側に持つ剣の鞘を使ってピンク髪の剣を叩き落とす。
勝負は一瞬でついた。息も乱さず、嫌味なほど冷静な対応だ。
ロワゾーめっちゃカッコいいぞ~とココロの中でちゃかしつつ、
間髪入れずに魔力を使って、相手を包んでいた幻惑を強化、檻にして封じ込める。
これで拘束は完了だった。
檻のなかのピンク髪からは、私らの姿どころか、すぐ近くのものであっても見えない。
声も聞こえない。たぶん… と思う。
シュラも連れてきて眠らせてもらえば より確実だったな、と他力本願なことを考えていると、
「さてこいつ、どうしようかね」
ロワゾーがひどく現実的な問題を口にする。とたんに不安が頭をもたげた。
「… 檻に拘束は、やり過ぎだったかなぁ」
「いや、こいつは危ないヤツだよ、このくらいでちょうどいいと思うな」
「何をして、何から逃げているんだろう」
「さてな…。聞いてみたいね、答えてくれるなら」
そんなノンビリとした会話をしながら、ピンク髪に近づいた私たちは
(@_@;) 思わず目を見開き、カタまった。
そいつは、堕天使の翼を持っていた… 。
◆ 第四話、終了 ◆◆◆
注:花蝕をはじめとする悪魔シリーズの著作者は ゆうな 様です。これは二次創作のようなお遊びとご理解ください。
ラズちゃん、私のなかでは、なんとなくぼんやりでトボけた、天然キャラのイメージがある。
そして間違いなく、先輩・ナーシャ様にはめちゃめちゃ懐いているし従順だ。
今回ご登場いただいたロワゾー様ワルド様、ラズも含めみんな武官候補生ではないハズだけど、
学生の中では、期待値の高い、かなり高レベルなポジションにいるであろうし、
日々鍛えられ、身体的にも柔軟で、猪突猛進の学生時代なら、こんなことがあっても良かろう ( ̄m ̄*)
と、思って書いてみた。
何よりラズの幻惑の魔力という絵にならない、使い道も解らない魔力を拡大解釈して使って見たかったのだw
あくまでもお遊びってことで、ご容赦ください (。- 人 -。)
次回、第五話、決着つけて完結です。
.
それにしても危険度が高いと判断した皆様、
この先恋のお話から変わっちゃう?!
昨日の士官学校シリーズスピンオフ会議でナーシャの話に出ていたよ
ロワさん大活躍。ラズちゃんも魔法で援護・・
それにしても堕天使だったとは・・
やんちゃ、というか、ラズの緊張感を高めきれなかった… というか ⇐ 反省材料w
すみません、キャラが頭に入ってなくて。
カッコいい(๑•̀ㅂ•́)و✧
学生さんらしいヤンチャ感も(・ω・)bグッ
。。。誰だろう
アマルティアかなぁ