Nicotto Town



3/18

最寄りに着いてからの帰路1/3で無くなる、暖房代わりのカフェラテ 。振り返ればまだ朝焼けが薄っすらと残っていた5:40の空。その視界を通り過ぎる、しばらく会えていない兄と似た人。忙しなく歩く目線の先に咲いた花は、兄も好きだろうか。
人への警戒心を忘れたような雀でも鳩でも無い朝を告げる鳥が、枯れかけた花で鮮やかな梅の木で囀っていた。
レンズを向けて気が付いたのは、まだ朝 焼けが始まったばかりであったことだった。月見ヶ丘の上で真赤な太陽に染められた。6:05の空。あれ程太陽の動きが速いことを実感することもないだろう。
ついさっき「ありがとう」を告げ違う帰路についた人は真赤な空を見ただろうか。つい昨日「太陽」を歌った彼もこの優しいこの色の中で呼吸をしているのだろう。

手はこんなにも冷えているのに、肺に入り込んでくる空気は、とても温かいものだった。深く、深く深呼吸をして、どれだけ大量の空気を吸い込んでも、体の奥を冷やそうとはしなかった。それすらも優しさと感じてしまうほど、私の感情は剥き出しになっている。簡単に誰でも触れてしまう。

どうしようもなく愛しい時間だった。私が愛した人達が鳴らす、最高の音で満たされた空間に、私の体は包まれ、骨の髄まで染み込んでいた。
言いたい言葉を掻き集めて掻き集めてまとまらなくなった中で選ばれた言葉が飛び交い、ぶつかり合い、感情を確かめ合った。

きっと大丈夫。私たちは大丈夫。無くなった柱の側に、また柱を立てるだけ。埋まらなくなった穴は、守るだけ。永遠に埋めたりしない。無理矢理何かを当てはめたりしない。寂しさも全部あなた達が残してくれた物なら愛したい。寂しさはあなた達が最後にくれたものだから、どうしようもなく抱きしめたい。形あるものであったなら、力一杯抱きしめたかった。
いつかまた、会えた時には、「久しぶり」じゃなくて「ただいま」を最初に言ってくれないと許さない。までは言わない。でもいつまでもあなた達は他人になったりしないことを覚えていて欲しい。

ありがとう。

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2017/03/23 16:42
汐さん
その表現、恐ろしくよくわかりました。
年代で持っている時間の流れが違う。
忘れずにいたいです。
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2017/03/23 16:40
タコヤキさん
ありがとうございます。
とても大切な時間をもらいました。
つくりました。
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2017/03/23 16:39
セカンドさん
いつまでも心の中で
閉じ込めておきたいです。
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2017/03/23 12:24
時間はね、距離です。
人それぞれ、自分の中でも年代でそれぞれ、持っている時間の流れが違って
ただじっとしているだけでも、大切な何かと離れていく。
気をつけて。大学2回生の時間は、環状線に乗って、降りるのを忘れているような感じです。
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2017/03/22 22:34
最後の5行にじんわりとくるものがあります。いい時間を過ごされましたね。
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2017/03/22 00:28
大切な時間
思い出の時間

心に入り込む
不可欠な時間



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