温泉に入るのも命がけ…
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2017/03/12 23:02:44
…失踪してました…
2月後半は四国の方へ…
そうです、お遍路で高知を歩いていたのです。
そのお話はまたいずれ…
そして、失踪第2弾は、
恒例の湯治場一人合宿。
東北の自炊の温泉宿に本や仕事を持ち込んで、
朝起きてまず温泉に入り、
朝御飯の支度をして、その後、読書。
お昼過ぎには散歩と夕飯の買い出しをして、ついでに外湯。
帰って来て、また読書。
夕飯を食べて、また読書。
そして寝る前に、お風呂。
こんなシンプルな生活ですが、
考えてみれば、かなりゼータクな時間を過ごしてまいりました。
…さて…
その日は、
前日の夕方から大雪になり、
朝、起きてみると、
外は30センチ近くの積雪。
「この雪だと、露天風呂が雪中風呂になっているに違いない!」
そう考えた安寿は、よせばいいのに、
タオルを持って、朝一番の露天風呂に。
おおお~、露天風呂の廻りの石畳が、
こんもりとした雪原と化していて、
その真ん中には露天風呂が
火山の噴気孔のように湯気を立てているではないですか。
これは是非とも入らねば…。
脱衣場でそそくさと服を脱ぎ、
タオルを持って露天風呂へと向かう…
しかし、脱衣場から湯船までの石畳は、
すべて雪に覆われているわけで、
湯船まで雪の上を何歩か、
素足で歩いて行かなくてはならない。
うう~、雪がつ、冷たい…
そして、お約束のように…
ツル… 痛あぁ~~!
案の定、雪にツルリと滑って、
雪の中に裸で仰向けに転がるはめに。
うひゃあ~、つ、冷たい!
雪の下は石畳なので、
滑ったらかなり危ないのですが、
30センチもの積雪がクッションとなってくれたおかげで、
お尻をしたたか打ちつけた以外に
特にケガはなかったのですが…、
その時…
ドサッ…
脱衣場の庇からせり出して、
落ちそうになっていた大量の雪が、
転んだ際の衝撃のせいか、
私の身体の上に落ちてきて…
うぎゃあああ~~!
死ぬぅ~~~~~!!
凍死するぅ~~~!!!
これはマズい!
何はともあれ、
目の前の湯船に飛び込んで、
すぐにも身体を暖めたい!
しかし、立ち上がるとまた雪に滑って危険だから、
ここは四つん這いの姿のまま、
湯船までペタペタと這いよって、
かけ湯もせずに…
ドボン…
はああぁ~~
生き返るぅ~~。
もう死ぬかと思ったよ~~
お湯に入って、
ようやく人心地がついた後、
今の出来事を思い返してみれば…
雪国では毎年、
屋根からの落雪に巻き込まれて
亡くなる人がいる…
露天風呂で裸のまま、
落雪に巻き込まれて死んだら、
これはもう恥ずかしくて、
私、死ぬに死ねない…
誰も見ていなかったよね、今の姿…
露天風呂の周囲をきょろきょろ見渡し、
よかった…
こんな恥ずかしい事件は生涯秘密にしておこう。
でも、こんな異様な体験は、
どうしても誰かに話したくなる…
そして、このように
ブログに書いてしまう安寿がいるのでした。
湯船から出る際は、
傍らにあった桶で何度もお湯を汲み、
そのお湯で雪を溶かしながら、
脱衣場に辿り着きましたとさ。
P.S. お昼頃、露天風呂の入口の前を通りかかれば、
「雪が積もっています。落雪・スリップに注意!」
の札がかかっていました。
きっと私だけでなく、
過去に私と同じことを試みて、
同じような体験をした人がいたんだ…
四季さんも、そう思います?
「スリップ注意」の札?
私も誰かに見られていたのではないかと、そんな気が…
札は書き立てのものではなく、
用意されていた感じがしたので、
見られてはいないと思うのですが…
でも、たとえ見られていたとしても、
今回ばかりは無言を貫き通すしかありません。
「誰かに見られた」なんて大騒ぎして、
「何を見られたんですか」という話になったら、
自分で自分の恥ずかしい所業を暴露することになりかねない。
このまま知らぬ存ぜぬを貫き通して、
闇に葬ってしまうしかないのです。
あああ~、私の暗黒史にまた新たな1ページが…。
自分自身で事の一部始終を書いておきながら、
こんなことを言うのはなんですが、
…穴があったら入りたい…。
こんなところに文才を発揮してしまう
我が身の無駄な才能が恨めしい ヘ(ーーヘ)~
「スリップに注意」の札がかけられたのは、
安寿さんの姿をみたスタッフによるものだったりして・・・*^^*
あははは・・・
読んで笑って、読み進めてまた大笑い
湯船にドボンしたら、あちち!!じゃないかとハラハラしたり
読み終わったときは、お腹が痛かったです・・怖い思いをされたのにごめんなさい
でも、時どきの姿がリアルに想像できてしまったのですよ
文才が災いしたと思って、お許しくだされ
ご無事で何よりでした^^