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速水猛のブログ アルカディア「Ἀρκαδία 」


太閤立志伝Vより武田信智の物語


さて、ここは、清州の城下町にある、利家の寓居(利家)(さあさあ、こちらに来てくれ、信智殿、酒などを飲もう」


利家は信智に酒を盃に注いで差し出す、


(信智」「かたじけない、では、俺も一献)と今度は信智が酒を盃に注いで差し出す


(利家)(先ほどのおぬしの剣の手並み、すごかった、一瞬にして足軽たちを、伸ばすとはな」


(信智)(俺は、駿河の側室腹に生まれたから、家を継ぐこともないし、暇なのでな、駿河に来ていた剣客の鐘捲 自斎(かねまき じざい)先生に試合を挑んで負けてから、弟子になって、免許を貰うまでになったんだ、鐘捲流剣術と呼ばれているが、俺の流儀を興すという、夢もある、そして、あわよくば、゛大名になるのもいい、と考えていた」


(利家、)(ふふ、この時代の男らしいな、その時には、禄でもはませてもらおう)と二人は酒をすすめながら、話しこんでいる


(信智)(どこかに、空きがあればさ仕官をして、功績を上げるしかない」


(利家」「近いうちに、駿河の今川がこちらに、進軍してくる、その時に織田か今川のどちらかにつくしかない」


(信智)(今川は俺の縁戚だし、織田はこちらのお館さまだから、悩みどころだな」

(利家の家の前に猿顔のような男が来る


(猿顔の男」「おーい利家殿おらぬか、酒を仕入れてきたぞ」


(利家)(おお来たか、サル、こちらにいるのが、武田信智殿じゃ、今のうちに好を通じておくといいぞ」


(サル顔の男)(なぬ、これは、よいわな、おいらはここの城で薪などを扱う役目の藤吉郎というものじゃよしなにな」



「信智)(こちらこそ、よしなに、俺は、気ままな浪人なので、事あらば、参陣するかな」この戦とは


後に起きる今川義元との桶狭間の戦い(おけはざまのたたかいのことである





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