家人より豆腐問題で自己批判を求められる
- カテゴリ:日記
- 2017/01/18 13:13:27
本日買い物で豆腐を買ってきた私は家人に叱られ自己批判中。
高齢家庭でございますので、長期保存豆腐というのを愛用してるのですが、
それが無かった(5軒回ったのに)ために通常のものを買った。これが原因。
まず弁解。毎日買えばいいじゃないのという方はいらっしゃるだろうが、
戦時中の物資不足を聞いて育った家庭には食料備蓄への強迫観念があります。
というわけで、長期保存豆腐が常時5、6個ストックされてるのです。
「何故口に合わぬと分かっているものを購入するのじゃ、このタワケ」
いや、俺には拘りはない、ひどくマズイものじゃなきゃ文句は言わんぞ。
味噌汁にしろ湯豆腐にしろ、絹ごしでも木綿でも結構。外食でも慣れてるし。
「どの口が言うのだ。『何か違う』と言い出すのは常に貴様じゃろうが」
いや、味噌が違うとか鱈が入ってる(湯豆腐の鱈キライ)とかいう文句なら言うが。
あ、麻婆豆腐なら味が濃いし、それを使ってみろ。大丈夫だ完食しよう。
「バカを言え。またタレが違うとか言いだすじゃろ貴様は。それが豆腐の違いじゃ」
えー……別に豆腐から出汁がでるわけじゃねえっすよね、お代官様。
「豆腐の香りは料理を支配するのじゃ。味噌汁、湯豆腐、麻婆すべて然り」
俺はそんなに鋭い味覚の持ち主ではない。何十年付き合っとるんだ。
「……閻魔大王の前でそう申し開きしてみるがよい。大王も落涙必至じゃ」
長期保存豆腐に慣れてるってことは防腐剤とかも入ってるはずだ。
そんなもの平気で食う俺の舌が当てになるとでも言うのか、刑事さんよ。
「それを含めてじゃ。貴様の舌が如何に保守的か、自覚はないのか」
む……まあ、慣れってのはありますよ、食べ慣れるってことは。
「豆腐は単純でそれだけに千差万別。変わったら貴様はすぐ気づくじゃろうが」
「しかも貴様は豆腐の素の味が支配的な料理ばかり好むであろうが」
まあ、ね……湯豆腐に鱈を入れると怒るのはソレっすよ。
味噌汁は豆腐だったら油揚げ、ネギ、わかめ、のいずれか一品しか認めないっすよ。
冷や奴ならネギとショウガ、まあカツブシくらいっすよ。それがハマっ子すよ。
「黙らっしゃい。あれ以外買ってくるでない。迷惑を被るのは拙者なのじゃ」
………………………………………という顛末。
家人に言わせると、違う豆腐を使うと必ず私の食いが悪くなるという。俺は魚か。
今宵は湯豆腐に決定しました。残さず食えと厳命されました。鱈入れないでくれー。
豆腐屋さん……私も買いに行きました。昔通ってたとこは既に廃業しておりました。
じ、じつはですね……私の一族のスゴーク遠い縁者(と思われる)に、豆腐屋さんがあるんす。
一度ひそかに買ってきました。ウマクなかった。これは近親憎悪なのかもしれませぬ。
あのでっかい水槽の中で器用に包丁でスイスイと切り分けてくれました。
真冬に買いに行くと大変な仕事だなぁ、と子供心に思ったものです。
お豆腐屋さんにお使いに行くとき、母から必ず言われたことがあります。
「必ず角っこを買ってきてね。味が全然違うのよ」
子供にゃその違いは理解できませんでしたが、
にがりの濃さか、豆乳の濃さか、はっきり違うものがあったようです。
いつの間にかお豆腐もスーパーで買うようになりましたが、
ついつい角っこを探してしまいます。
最近は角っこのできない作り方に全て変わってしまったようです・・・
どうやら……匂いに敏感なのかもしれません。ちなみに今宵の湯豆腐は完食しました。
ほれ見たことかという顔の私に家人は言いました。
「それ、いつもの。アレは味噌汁に使うから」ですと。私の敗北が決定したようです。
舌が鋭いんでしょうか?
私は特にこだわらないので分かりませんが。