Nicotto Town


ハトははのニコタ日記


なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には・・

ふわあ・・

もらったステキコーデ♪:9


なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか? 

http://news.infoseek.co.jp/article/mag2news_233784/

まぐまぐニュース! / 2017年1月10日 20時0分

誰しも一度は耳を傾けたことがある、虫の声ですが…、
この虫の鳴き声を「声」として認識できるのは、
世界中で日本人とポリネシア人だけという事実をご存知でしょうか。
今回の無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、
そのメカニズムを紐解きながら、
わたしたち日本人の「全世界に対する責務」についてが論じられています。

日本語が作る脳

東京医科歯科大学の角田忠信教授が、
1987年1月にキューバのハバナで開かれた第一回国際学会
「中枢神経系の病態生理学とその代償」に参加した時の事である。
キューバではいまだ戦時体制が続いており、西側諸国からの参加者は角田教授一人だった。
開会式の前夜に歓迎会が開かれ、東欧圏から大勢の科学者が参加していた。
キューバ人の男性が力強いスペイン語で熱弁をふるう。

しかし、教授は会場を覆う激しい「虫の音」に気をとられていた。
なるほど暑い国だな、と感心して、周囲の人に何という虫かと尋ねてみたが、
だれも何も聞こえないという。教授には「蝉しぐれ」のように聞こえるのに!

午前2時頃、ようやくパーティが終わって、キューバ人の若い男女二人と帰途についたが、
静かな夜道には、さきほどよりももっと激しく虫の音が聞こえる。
教授が何度も虫の鳴く草むらを指して示しても、
二人は立ち止まって真剣に聴き入るのだが、何も聞こえないようだ。
不思議そうに顔を見合わせては、お疲れでしょうからゆっくりお休みください、
というばかりであった。

教授は毎日、この二人と行動をともにしたが、
3日目になってようやく男性は虫の音に気づくようになった。
しかし、それ以上の感心は示さなかった。女性の方は、ついに一週間しても分からないままで終わった。
どうも日本人の耳と、外国人の耳は違いがあるようだ。

虫の鳴き声を「声」として聞いているのは、日本人とポリネシア人だけという不思議

左脳と右脳

こうした聴覚の違いを切り口に、
角田教授は日本人の脳が他の民族の脳と違う点を生理学的に追求してきた。
その結果が驚くべき発見につながった。
人間の脳は右脳と左脳とに分かれ、それぞれ得意分野がある。
右脳は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音を処理する。
左脳は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ。
ここまでは日本人も西洋人も一緒である。

ところが、虫の音をどちらの脳で聴くかという点で違いが見つかった。
西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、
日本人は言語脳で受けとめる、ということが、角田教授の実験であきらかになった。
日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているということになる。

キューバ人にとっては、会場を覆う激しい虫の音も、
いつもの騒々しい雑音だと慣れてしまえば、意識にのぼらなくなってしまう。
我々でも線路沿いに長年住んでいれば、
騒音に慣れて、電車が通っても意識しなくなってしまうのと同じ現象なのだろう。
しかし、虫の音は日本人は人の声と同様に言語脳で聞いているので、
雑音として聞き流すことはできない。
スペイン語の熱弁と激しい虫の音は、教授の左脳でぶつかっていたのだ。

このような特徴は、世界でも日本人とポリネシア人だけに見られ、
中国人や韓国人も西洋型を示すという。
さらに興味深いことは、日本人でも外国語を母国語として育てられると西洋型となり、
外国人でも日本語を母国語として育つと日本人型になってしまう、というのである。
脳の物理的構造というハードウェアの問題ではなく、
幼児期にまず母国語としてどの言語を教わったのか、というソフトウェアの問題らしい。

左脳か、右脳かの実験

この違いを考察する前に、こうした結果がどのような実験で得られたのか、簡単に見ておこう。
人間の耳から脳への神経系の構造は、左耳から入った音の情報は右脳に行き、右耳から入ると左脳に行く、
という交叉状態になっている。

そこで、左右の耳に同時に違ったメロディーを流して、
その後で、どちらのメロディーを聴きとれたかを調べると、
常に左耳から聴いた方がよく認識されている事が分かる。
これで音楽は、左耳、すなわち、右脳の方が得意だと分かる。
同様に、違う言葉を左右から同時に聴かせると、右耳、すなわち左脳の方がよく認識する。
我々がほとんどの場合、右耳に受話器をあてるのは、このためだそうだ。
さらに複雑なテスト方法もあるが、これが最も基本的な実験方法である。

こういう実験で、いろいろな音で、左脳と右脳の違いを調べると、
音楽、機械音、雑音は右脳、言語音は左脳というのは、日本人も西洋人も共通であるが、
違いが出るのは、母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、
日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いていることが分かった。

日本独自の「自然観」が、脳の働きにも影響している!?

アメリカでの虫の音?

虫の音と言えば、筆者にもこんな個人的な体験がある。
ボストンから内陸部に車で2時間ほど入った人里離れた山中で、見晴らしの良い所があったので、
車を止めて一休みしていると、昼間なのに虫がしきりに鳴いている。

それを聞いているうちに、ふと、そう言えばカリフォルニアに4年も住んでいたが、
虫の音に聴き入った覚えがないな、と気がついた。
乾燥したカリフォルニアでも沿岸部にはかなり緑も多い。
しかし私の記憶の中の光景では、なぜか常に豊かな緑がシーンと静まりかえっているのだ。
やかましい蝉しぐれだとか、秋の夜長の虫の音だとかは、どうしても思い出せない。

アメリカ人が虫というとまず思い浮かべるのは、モスキート(蚊)、フライ(蠅)、ビー(蜂)など、害虫の類だ。
アメリカでは蜂はまだしも、蚊や蠅はほとんどお目にかからない。
だからたまに蠅を見かけると、とんでもない不衛生な所だという感じがする。
文明生活の敵だとして、とことん退治してしまったのだろうか?

また昆虫を示す単語には、悪い語感が付随している場合が多い。
「insect」には「虫けらのような人、卑しむべき人」という使い方があり、
「bug」は、「悩ましい、てこずらせる」から、転じてソフトウェアの「バグ」などと使われる。
日本語なら「虫けら」とか、蚤、シラミのイメージだ。

虫はすべて害虫であり、その鳴く音も雑音と同様に聞くとなれば、
蚊や蠅を退治する殺虫剤で、見境なく一緒に全滅させてしまったとしても無理はない。


続く





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