Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


宇宙漂流☄反重力空母旭日(2)

「朝雲艦長。地球に危機が迫っておる。旭日の製造状況はどうかね。」

山神総理は、パネルに映っている朝雲艦長をじっと見つめた。

「もうかれこれ製造を開始して10年の歳月が経ちますが、大きさが月ほどもある為になかなか完成には至りません。旭日は日本人1億人の避難用に計画されましたが、1人1部屋必要としても艦内に1億部屋が必要になります。それ以外にも、食料の艦内製造設備、衣服や身の回り品の製造工場が必要となります。各部屋には、キッチンやトイレやお風呂も付いています。ですが、内部は作りながら飛行することも可能です。もうすでに外観は出来上がっており、あとはテスト飛行するのみです。」

「あれはもう出来たのだな?」

「我が世界最先端の科学者チームが全精力を傾けて造り出すことに成功しました。」

「そうか!そうか!あれが出来ていれば飛行することが出来るな!」

「まだ作動していませんが、可能と思われます。」

「ただちに作動して地球に向かってくれ。」

「分かりました。出発します。」

パネルの朝雲艦長の画像が消えた。

その頃、地球ではCHA国の宇宙戦艦万里が出撃しようとしていた。

世界各国は日本のような巨大宇宙空母は作らずにロケット推進力を使った旧型の宇宙戦艦を製造していた。

宇宙戦艦万里は、ロケット推進を噴き出して上昇して行った。空中に上昇すると後部のジェット噴射で前進する。日本の旭日の反重力とは違う原理の戦艦だ。

ゴガガガーーー

ロケット推進音を立てて宇宙戦艦万里は、ザウル星人の戦艦へと向かっていった。

「ザネカフトル大王様。地球人が、戦艦を出動させて来ました。」

「ゲゾン将軍、余が10日後に地球に到着すまでに地球人の戦艦を殲滅するのだ。」

「ははっ!大王様。お任せ下さい。ひねりつぶしてくれますぞ。」



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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