武田流門松
- カテゴリ:日記
- 2016/12/30 09:43:16
■門松豆知識
『門松』は「神様が下りてくる所」です。
その神様とは「年神様」のことで、毎年お正月、各家にやってくる神様です。
この門松の竹の先端を「水平に切った門松」と「斜めに切った門松」の2種類があります。
●水平に切ったもの→「寸胴」
●斜めに切ったもの→「そぎ」 と呼ぶそうです。
現在のように、新年に家の玄関に門松を飾るようになったのは室町時代といわれていて
この時飾られていた門松は、「寸胴」タイプのものだったそうです。
その「そぎ」を始めたのは、徳川家康だそうです。
徳川家康が、その生涯で唯一の敗北を喫した「三方ヶ原の戦い」という戦のあと、
対戦相手だった武田信玄を『次は斬るぞ』という念を込めて、竹の部分を切ったのが「そぎ」の始まりで、
後に徳川家康をはじめとする松平家では、竹の部分を斜めにしたものを使うようになり、江戸時代に庶民も
幕府に倣って、竹の部分を斜めにするようになった・・・というのが、有力な説とされています。
他に『江戸時代の医者が「藪ではない」事を示すために先を斜めに切った』という説もあります。
なので「“水平”と“斜め”で意味合いが違う」ということは無く、
職人さんの好みや門松を飾るところの好みや希望によって、
水平バージョンと斜めバージョンが選ばれているようです。