時の精タイムゼロ(5)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/12/25 16:20:04
空間から現れたチクタクの針は3本が重なっている。時針、分針、秒針の3本が回転するように出来ている。
「ご主人様。秒針をお使い下さい。」
時夫は、秒針を180度回転させて次元の壁に向けた。
「ルパッチデクール!」
秒針の先から、ドロドロとした接着剤のようなものが放出され次元の穴をふさごうとした。
しかし、一瞬の差でスペーススネークがこちらの時空間に入り込んでしまった。
「キャー!!!」
歩道を歩いていたベビーカーを押していた女性の悲鳴が上がった。
ベビーカーが坂を転がり落ちスペーススネークの方に走って行った。
スペーススネークが大きな口を開けて赤ちゃんを食べようとしている。
大きな口からは、ギザギザの鋭い歯が金属のように光っている。
「おんぎゃ~~~!」
赤ちゃんは危険を察知したのか泣き出した。
ガブッ!
スペーススネークはがぶりと噛んだ。
しかし、かなぶりだった。
美代子が、ベビーカーは横倒しになったが、必死に赤ちゃんを抱きとめたのだ。
スペーススネークはギロっと美代子をにらんだ。
スペ-ススネークは、今度は赤ちゃんを抱いた美代子に襲いかかろうとしている。
その時、美代子のはめている水晶の指輪が輝きだした。
「あ!おばあちゃんの形見の指輪が・・・。」
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