Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


時の精タイムゼロ(5)

空間から現れたチクタクの針は3本が重なっている。時針、分針、秒針の3本が回転するように出来ている。

「ご主人様。秒針をお使い下さい。」

時夫は、秒針を180度回転させて次元の壁に向けた。

「ルパッチデクール!」

秒針の先から、ドロドロとした接着剤のようなものが放出され次元の穴をふさごうとした。

しかし、一瞬の差でスペーススネークがこちらの時空間に入り込んでしまった。

「キャー!!!」

歩道を歩いていたベビーカーを押していた女性の悲鳴が上がった。
ベビーカーが坂を転がり落ちスペーススネークの方に走って行った。
スペーススネークが大きな口を開けて赤ちゃんを食べようとしている。
大きな口からは、ギザギザの鋭い歯が金属のように光っている。

「おんぎゃ~~~!」

赤ちゃんは危険を察知したのか泣き出した。

ガブッ!

スペーススネークはがぶりと噛んだ。

しかし、かなぶりだった。

美代子が、ベビーカーは横倒しになったが、必死に赤ちゃんを抱きとめたのだ。

スペーススネークはギロっと美代子をにらんだ。

スペ-ススネークは、今度は赤ちゃんを抱いた美代子に襲いかかろうとしている。

その時、美代子のはめている水晶の指輪が輝きだした。

「あ!おばあちゃんの形見の指輪が・・・。」



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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