Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part2第4章 その③


   アラキの大冒険part2第4章 その③

  「・・・私にも・・・聞こえたわ・・・。」
 アノートが僕にそう言った。
 「ぼくも!」
 フュールもそう言って辺りを見回して
 みる。しかし、声の主は見当たらない。
 「この声は我がテレパシーで送っている・・・。
 そなた達の心に直接な・・・。」
 僕達に語りかけてきた声はそう言った。
 (・・・・・・。)
 僕は茫然自失状態になった。
 「貴方は一体誰なの・・・?」
 アノートが僕達に語りかけてきた声に
 そう聞いた。
 「それが知りたいならば・・・・・・我の元まで来るがよい。
 この蘇生の聖地の中央に聳えたつ
 生命の塔の頂上で待っている・・・・・・。」
 そう言って僕達に語りかけてきた声は
 聞こえなくなった。
 (・・・・・・生命の・・・塔・・・。)
 僕は語りかけてきた声の言葉に臆する。
 「・・・・・・行きましょう。
 せっかくここまで来たんですもの。
 最後まで進んでやるわ!
 そしてさっきの声の主にアラキ君が人間に
 戻れる方法があるかどうかも、ここの事も、
 いろいろ聞いてみましょう!」
 アノートがそう言って僕を励ましてくれた・・・。

                     その④に続く




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