アラキの大冒険part2第4章 その③
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/11/15 09:45:07
アラキの大冒険part2第4章 その③
「・・・私にも・・・聞こえたわ・・・。」
アノートが僕にそう言った。
「ぼくも!」
フュールもそう言って辺りを見回して
みる。しかし、声の主は見当たらない。
「この声は我がテレパシーで送っている・・・。
そなた達の心に直接な・・・。」
僕達に語りかけてきた声はそう言った。
(・・・・・・。)
僕は茫然自失状態になった。
「貴方は一体誰なの・・・?」
アノートが僕達に語りかけてきた声に
そう聞いた。
「それが知りたいならば・・・・・・我の元まで来るがよい。
この蘇生の聖地の中央に聳えたつ
生命の塔の頂上で待っている・・・・・・。」
そう言って僕達に語りかけてきた声は
聞こえなくなった。
(・・・・・・生命の・・・塔・・・。)
僕は語りかけてきた声の言葉に臆する。
「・・・・・・行きましょう。
せっかくここまで来たんですもの。
最後まで進んでやるわ!
そしてさっきの声の主にアラキ君が人間に
戻れる方法があるかどうかも、ここの事も、
いろいろ聞いてみましょう!」
アノートがそう言って僕を励ましてくれた・・・。
その④に続く