お見舞いに行って来ました
- カテゴリ:家庭
- 2016/10/15 21:54:32
今日、おばあちゃんのお見舞いに行って来ました。
でも、一週間前に会った時と様子が全然違ってた。
先週の日曜日は、鼻に酸素のチューブ着けてはいたけど、
話しも出来たし、お水も飲んでた。
だけど今日は、酸素マスクをしてて、とってもしんどそうだった。
実は木曜日、一時危篤になっていたおばあちゃん。
その時は、母が病院に行く途中で連絡が来たらしく、
とにかく駆けつけたら、容態が落ち着いていたので、
私には知らせなかったと夜に教えてくれた。
その夜に、今までの四人部屋から、
ナースステーション近くの個室に移動したらしい。
母も知らなくて、翌日行って初めて知ったとの事。
つまり、すぐ目の届く所に移動しなくてはいけない状況と
言う事なのかな。
頭ではわかっていたつもりだけど、
目の当たりにする、たった一週間での変化が
本当に辛くって…
いつものように声をかけ、ベッドの横に座って手を握る。
起きたみたいだけど、しんどいのか目はつぶったまま。
おばあちゃんの手、ひんやりしてた。
そしたらおばあちゃん「ぬくい手やなぁ」って。
開口一番、それ?ちょっと笑った。
私が話しかけても
酸素マスクの為か、それとも力が出ないのか
おばあちゃんが何か言おうとしてくれているのに、
ちゃんと意味が聞き取れない。
一生懸命聞き取ろうとしても、わからなくて…
また、何回もしんどいのに話させるのも申し訳なくって
「ごめんね、ちゃんんと聞き取れなくて。
大丈夫だから、気使わなくていいよ。
おばあちゃんもしんどいでしょ」
としか言えなくて、切なかった。
黙ってその場にいるのもいたたまれず、
布団の中のおばあちゃんの手を握りながら、何気ない事を話す。
「本当はね、栄養学を勉強している友達が、
体が楽になるって進めてくれたビタミンCのドリンク
持って来たの。
でも、今日は無理だね。ごめんね。
もっと早くに持って来たらよかったね。」
と言えば、しんどい息の中で
「気ぃ使わんでええ」
って。
自分方がしんどいのにね。
私がちゃんと聞こえるように、頑張って言ってくれた。
病院は少し空気が乾燥しているからと、
母はいつもおばあちゃんの顔に保湿ローション塗ってあげている。
なので私も、塗ってあげた。
今回は、ローションにラベンダーオイルを入れる。
保湿効果の高いラベンダー。
保湿と同時に、痛みを和らげ、気持ちを穏やかにするとの効果を聞いたので
それを期待して…
「おばあちゃんの肌、私なんかよりツルツル。
病人とは思えないねぇ。羨ましいよ」
と、出来るだけ明るく言いながら塗っていくと
「ありがとう」
って言ってくれた。
泣いちゃいけないって思ったけど、涙出た。
絶対泣かない、せめて私がいるときくらい、
ちょっとは穏やかな雰囲気に出来たらって思ってたけど…無理。
諦めちゃいけないってわかってる。
母はそう言って、気丈にも 泣かずに頑張ってる。
『なのに私が泣いてどうする。』
そう思うけど、
目の前の現実に感情が揺さぶられる。
私が泣いたら、おばあちゃんが不安になる。
分かっているのに…我慢が出来ない
黙って手を握っていると、時々おばあちゃんが
ギュってしてくる。
とっても小さな力で、でもちゃんとギュって。
だから私も、ギュっとする。
大丈夫だよ、大好きだからね
そう言ってギュって手を握る。
途中、薬剤師さんと介護士さんが二人、
それぞれ覗いくれた。
介護士さんは、バイタルチェックと、口腔ケアを
それぞれがして下さった。
「ありがとう」
それぞれの介護士さんに、小さな声で
それでもちゃんと言うおばあちゃん。
本当に頭が下がる。
「おばあちゃん、かわいいよねぇ。」
介護士さんに言われてた。
美人さんに言って貰えて、良かったねおばあちゃん。
最後に痰を取りに来た介護士さんが来ると、
珍しくおばあちゃんが、布団から手を出して私を掴む。
何でだろうって思ったら、痰って鼻に管を通して取るのです。
初めて見た私が ビックリしてる間に、
介護士さんは手早く終わらせたのですが…
正直、痛かったと思う。
おばあちゃんの顔、辛そうに歪んでたから。
だからおばあちゃん、思わず手を握ったんだろうね。
でも、どうにも出来なくて、
「痛かったね、辛かったね」
と、撫でてあげるくらいしか出来なかった。
ごめんね。
暫くして、随分と時間もたってしまったので
「しんどいよね。ごめんね。眠ってて良いよ。
私も、もう少ししたら帰るからね。
寝て起きたら、私いないかもしれないけど
明日も来るからね」
と、おばあちゃんに言う。
病院はある意味、命の砦。
家にいるより、最善の対応をしてもらえる。
そう分かってはいても、寂しく思ってしまうのは何故だろう?
帰り際、いつも切なくなってしまう。
「じゃあ、またね」
そう言ってから、病室を後にする。
明日も来るからね。
私なら大丈夫だよ、大好きだからねって手を握ってもらえただけで不安なんて吹き飛んでしまいます。
ヘルペスの記事も読みました。
いつもなら無理しないで下さいねって言う所ですが、後悔しない様にして下さいね。