SFの、古典
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/10/02 15:21:36
私は大学時代、SF研究会なるものに所属をしていました。
たまたま、私から上の世代は、かなりのSF硬派が揃っていたと思います。
ともかく、読む、読む!
SFの古典などはおおむね、皆さん網羅していた記憶があります。
まあ、国内の作品か、海外の作品かという好みは分かれましたが……。
SF以外にも、ミステリや文学、あるいは海洋冒険小説など、
いや~ほんと、皆読みまくりでした。
なので、なぜか後輩たちがあまり読んでいない事に気付くや、
「古典を読め! 古典を読めぇっ」
と皆連呼したのですが……w
海外SFの古典は、アジモフ、ハインライン、クラークは勿論、
他にもこれはおさえておけ、な作家がありましたのであげてみます。
1 ブラッドベリ
『ウは宇宙船のウ』『10月はたそがれの国』など、短篇が評価される作家です。
実は玉石混淆とも言われていますが、ムードの良いものが多い。
『火星年代記』が私のイチオシです。
2 J.G.バラード
ニューウェーヴの旗手、と言われました。
邦訳では創元SF文庫から『×××の世界』という統一タイトルで何冊も出ています。
一番有名なのは『沈んだ世界』かなあ。
私は『結晶世界』がわりと好きでした。
なんでもかんでもが宝石のように結晶していくところが美しくて怖いんです。
3 フィリップ・K・ディック
『高い城の男』とか、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』などなどが有名。
前者はここ数年内に新たに映画化されたとかなんとか……。
映画化される事が多い作家です。
アンドロ羊は『ブレードランナー』の原作。
面白いタイトルの作品が多く、タイトルがネタに使われる事も多いですね。
『聖なる侵入』とか『流れよわが涙と警官は言った』とか。
長編よりは短篇の方が読みやすく面白いと私は思います~。
4 E.E.スミス
『レンズマン』がなんといっても有名です。
スペース・オペラの古典、というべきでしょう。
さすがに、素晴らしくエンタテイメントなのですが、当然ながら「古さ」もあります。今となってはそれがレトロで楽しいかも。
『レンズマン』の他にも『スカイラーク』というシリーズがあり、こちらも面白いんですが……。
残念ながら、版元品切れのまま。一部復刊されたのですが、全巻は復刊されなかった。ちくしょー。
5 エドモント・ハミルトン
こちらは『キャプテン・フューチャー』の作者です。
なので、スペース・オペラの作家と思われがちですが、かなりハードなSFも書いている人です。
『キャプテン・フューチャー』はNHKで昔アニメ化されました。
評価が高かったのですが、今はフィルムが現存していない、と聞きました。
NHKおまい~。
もうひとつ、『スター・ウルフ』というシリーズが翻案されて特撮ドラマになっていました。
これは、まあ、好きな人は好きかなという出来でしたが、OPとEDがやたら格好良かったです。
で、どれが好きと問われますと……私は『スター・キング』とその続編が好きなのでありました。いや、どのシリーズも全部好きなんだけども。
6 C.L.ムーア
伝説的な女性作家です。
ル=グウィンやリイ・ブラケットと並ぶ、最古参の女流作家なのですが、
活躍島嶼は女性だということが伏せられた形でした。
後にヘンリー・カットナーと結婚し、夫婦で共通の筆名(たとえばルイス・パジェット)を用い、多数の作品を雑誌に発表しました。
しかし邦訳が極端というほど少ない。
ルイス・パジェットのものは、アジモフが編んだSFのアンソロジーに幾つか肺っていますが、未訳。
邦訳はなんといっても名高い『シャンブロウ』を含む、『ノースウェスト・スミス』が有名です。
松本零士の妖しい挿絵とあいまって……。
しかし私は、このシリーズでは『黒い渇き』という作品がもっと好きです。
金星の霧の波止場で、「あなた、金塊が欲しくはなくて?」といきなり話しかけてくる謎の美女……というのがもうたまらん。
他にも『宇宙船ビーグル号』のヴォークトとか、もうちょっと後の作家でいうとアン・マキャフリイとか、おさえるべき作家はたくさんいますが、まずこのあたりまでは後輩に読んでいてほしかった作家でした~。
(この手の話題を語らせると私は長いので今回はここまでにしておきますw)
それは、これから読む楽しみがあるという事になるではありませんか。
いいなあ!
と言いつつ、ここに書き出した作家は再読率が大変高いものばかりです。
『ロミオとジュリエット』は、英国のSF作家タニス・リーがオマージュ作品を書いています。
岩波のは古いですからね……。
英語で読むといいのかもしれませんが、地口で頭が痛くなるので、
こうしたオマージュの小説もいいかもです。
キャプテン~はテレビで視聴しました
ほんとうに読書量のなさを痛感しています
今回出したのは古典なので、
わりと古いのが多いんです。
図書館などの方が書店よりも、あるかもしれないです。
O.ヘンリーは私、英文の副読本で出たのしか実は読んでいません。
クリスマスプレゼントを夫婦が送り合う話と、
最後の一葉でしたか、病身の女の子と画家の話。
どちらも好きです。
スターレッドはわくわくしました~。
「ポーの一族」探してみます。
色々バージョンがあるのですねー。
女の子がとても可憐だったのを思い出します。
スターウルフいいですよねえ。
あれもシリーズの先があるらしいですが、訳出は3巻で止まっています。
何度か、訳者の野田大元帥に、
「続きは出ないんですか」
と聞いたのですが、そのままになってしまいました。
ペーパーバックなどでも続きが手に入らず……。
残念です><
SFやミステリは好きなので、いろいろ読んでみたいです・・・!
海外作家で一番好きなのはO・ヘンリーですかねw
初めて読んだこの方の作品は英文だったんですけど、
妙に心に残る作品で。
その後書店に行って日本語訳の短編集買いましたw
ポーは、いろんな版が出ており、作品発表年代順が王道とは思いますが、
作中の時代の行き来が激しいので、ゆっくり読む必要があるかもしれません^^
他には、作中の年表順の版があった気がします。
最近出た続編は、雑誌で見ることができませんでしたので、
単行本になるのが待ち遠しいです♪
ただ、完売した雑誌の分は電子でも売られているので、
作品集になるには、おそらく長い時間がかかることと思われます^^;
SF研究会ですか?!
すばらし~~~♪
私もSF、好きです。
でも、そんなに詳しくはありません^^;
ブラッドベリ、好きです❤
フィリップ.K.ディックも❤
エドモント.ハミルトンも❤
「キャプテン・フューチャー」も好きですが、「スター・ウルフシリーズ」も良いですよね^^
ただ、今はそのシリーズがシリーズでなくなってしまって、売られていないのが残念です。
バラードさんと、スミスさん、ムーアさんは、まだ読んだことがありません。
ハインラインも好きですが…「夏への扉」とか…
でも、この作品は「愚作」と言われることも多いですよね^^;
フィリップ.K.ディックは、私も短編が好きです♪
そうですね~。確かに、邦訳書の著者名で「アジモフ」としているものはないと思います。
私がアジモフ、と表記するのは、かつて所属していたSF読書系フォーラム(パソ通時代の話です)で、
著者が指定している発音に従って、「アジモフ」とすべきでは、という意見が主流となり、
私もそれに従っていたからなんです。
まあ、当時からの癖と申しましょうか。
違和感ありましたら申し訳ありません。
いえいえ脱線大いに歓迎です。
オリジナルでは『11人いる!』はSFの中で根強い人気だと思います。
これは私も読んで好きだったんですが、関連の作品がある事は知りませんでした。
『ポーの一族』も人気高いですね~。
私は昔一度借りて読んだだけなので、いつか腰を据えてもう一回読みたいです。
続編もそんな凄かったのか……!
私が好きな萩尾望都のオリジナルのSFといえば、
他に『銀の三角』と『スターレッド』があります~。
それ以外にも興味のある作品はあるんですが、冊数が多かったりで、なかなか手が出ません。
アジモフは『銀河帝国の興亡』が私も好きです。
あと、SFからははずれますが、『黒後家蜘蛛の会』。
また、作品とは少しずれますが、アジモフ選集のSFアンソロジーが好きなんです。
必ず、収録作品の紹介がアジモフの手でなされていて、それを読むのがとても好きで。
私が好きな作家のものが入ってたりすると興奮しました~。
しかし訳がないので、こつこつ英語を読み進めないといけないのが辛かったですw
中学生の頃『華氏451度』を読みました。
「華氏451度は紙の燃える音頭である」というのが印象深く残っています。
アメリカでは摂氏じゃないんだ、と知ったのがこの時ですし、紙が燃えるってどんだけ!
これはインパクト強かったですね。
作品としては『火星年代記』の方が好きなのですが……w
11人いる!のシリーズが大好きです。番外編のスペース ストリートも好きです。
(マニアックな話題ですよね^^;)
ファンタジーになると思いますが、おそらく当時の作品のポーのシリーズも
透明感があって大好きでした。
最近の続編は、即日完売の勢いだったようです^^
(またまた脱線、すみません^^;)
印象に残っているのは、 I・あしもふ先生の 『銀河帝国の興亡』4部作かな^^
続編は読んでませぬ (:.o゚з゚o:.).:∵ぶっ
華氏451度が代表作と言われますが、イチオシは火星年代記!
あんな、透明なSF文学を紡いでみたいと思わせてしまいます。
短編も入れ墨も、ゥなども佳作が多いですよね…SFは語ると長い…(汗)
全然邪道じゃないですよ。
SFは本来、マルチメディアによく適合する性質を持っていると私は思うんです。
萩尾望都師の『ウは宇宙船のウ』は凄く好きで、今も文庫本で持っています。
(しかし萩尾望都オリジナルのSF作品はもっと好きです)。
私は小説を読んでいないので、コメントを書いていいものか迷いましたが、
ブラッドベリは萩尾さんの漫画で読みました(^^)/
コミックスは邪道かもしれませんが、SFやファンタジーは、好きなジャンルです^^