ベートーヴェンの運命
- カテゴリ:音楽
- 2016/09/26 21:37:22
今朝、出勤途中の車中で久々に聞きました。
マイルームのステレオ装置でじっくりと聞くべきところ。
やはり、この曲ほど直面した耐えがたき重荷を表現している音楽は、そう無いかもしれません。もちろん、とっても美しい第二楽章や第一楽章の第二テーマは安らぎに満ちておりますが。
マーラーの6番を思い出しますが、こちらでは克服することのできない運命に翻弄されて、打ち砕かれてしまいます。
チャイコフスキーの6番では、はかなく消えて行ってしまう。
ブラームスではどうかな。また、表現が静かで穏やかですが、力強いのはピアノコンチェルトかな。やはり、4番のシンフォニーやクラリネットカルテットは、わびしさ、寂しさいっぱい。もちろん、美しさはとてつもないですが。
ベートーヴェンの曲では、13番の弦楽カルテットの大フーガがすさまじく、それと対照的にカバティーナが美しく優しいですね。
この曲のぼくの聞いた中では、もっともすさまじい演奏がクレンペラーかな。
モーツァルトは、もっと洗練された美しい表現を使っていますね。レクィエムのなかの奇妙なラッパの響き、最後の審判のラッパの構成では、トロンボーンに始まり、バスから順に引き継いでいくさまは、空恐ろしいテーマでありながらも、美しい響き、調和を保っているところが素晴らしいです。
ジャズではアイラーのアルバムやコルトレーン、ドルフィーとブッカー・リトルとのファイブスポット、マイルスのダークメイガスにも聞かれるかな。
少し強引に飛躍しすぎました。
もちろん。ブラームスのシンフォニーの1番は冒頭すさまじく、第二楽章のとても印象的な美しさは、とってもステキです。でも。やはり、すごいのが、作曲者自身が9番のシンフォニーでさらに超えて行っているところ、すごいですよね。
そういえば・・・・・
ROCKばかりでクラシック聴いてないな・・・
わたしもト短調の気品とくつろぎと哀しさに強く惹かれます。
ところで、前にもかいたかなぁ、ぼくの大好きなのが、モーツァルトのト短調の弦楽5重奏で、こちらももちろん、緊張感いっぱいですが、気品にも満ちていて心地よさもあって大好きです。
「死と乙女」好きな曲ですけど、つきあうのに気力体力を求められます。
中野の名曲喫茶「クラシック」でリクエストしてかけてもらった、
ウィーン・コンツェルトハウスSQの録音が忘れられません。
「セリオーソ」もまなじりを決して斬りこんでくるみたいな音楽で、
くつろいだ気分ではつきあえませんね。
こちらは川崎のホールで東京SQの生演奏に触れる機会に恵まれました。
東京SQも解散してしまいましたね。
さすが、クレンペラーを聞かれているんですね。
ただ、ぼくはLPしか持っていないので、こちらで聞くこととなります。LPの方がいい音ですが、
レコード針がちびちゃって、新しいのが手に入らなくなっています。
15番はあまり聞いていないです。
少しされますが、シューベルトの死と乙女は本当に怖い音楽だと、ベートーヴェンでは11番かな。こちらも怖いです。
いつもは、ジャズギタリストのパットメセニーを聞いていますが。
文章で表現するのは、あまり適当では無いとは思いますが。
ベートーヴェンの曲には様々なメッセージが込められているように思います。
いちばん壮絶なのはクレンペラーかも。
第1楽章冒頭からして「ぢゃぢゃぢゃーん」ではなく
「ずががががーん」ですものね(笑)。
ずっしりした量感と構築性の奥に、
抱えきれないくらいの情緒が隠れていて、
すばらしい演奏だと思います。
弦楽四重奏曲だと、あの大フーガがいちばん荘厳で厳しい音楽かも。
わたしは15番が好きです。
クラシックに親しみはじめたころ、よく聴きました。
いまクレンペラーのインタビュー本を読んでますので、
また聴きなおしてみたいです。
私が音楽聴いた感想書けと言われたら、絶対書けません。
うまく言葉で表現出来ないのです。
でも音ではできますよ・・・・と本人は思っています。
しかし出勤で聞く音楽がベートーヴェンの交響曲とは!!
私なぞ、テイラー・スウィフトですよ。