藤子・F・不二雄ミュージアム行ってきました。
- カテゴリ:マンガ
- 2016/09/18 23:49:05
今日は神奈川県川崎市登戸にある藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきました。
こちらは漫画家の藤子・F・不二雄先生の作品を保管・展示している美術館です。
現在2016年9月は開館から5周年記念ということで、
普段は原稿保護のため、半分くらいは複製原画なのが、
オール生原画展示になっており、
さらに、原画の写真撮影も今月に限り一部可となっていて、
テンションがあがりました。
漫画の原画展は他の作家の方でも広く行われておりますが、
藤子・F・不二雄先生の作品の最大の特徴は、
雑誌に掲載後、単行本収録時に大幅な描き足しや再編集があることです。
たとえば16ページの作品が20ページになるということも、
それほど珍しくありません。
具体的にどういった方法で描き足されるかというと、
例えば雑誌掲載版の1コマ目と2コマ目を切り取り、
新しい原稿用紙に貼り付け、
続く3コマ目と4コマ目、5コマ目を追加で描き、
そのあとの段に元々の3コマ目と4コマ目を、
修正版の6、7コマ目としてつなげる、という
描き方をされます。
雑誌版:1→2→3→4→5コマ目
修正版:1→2→新3→新4→新5→元3→元4→元5
もちろん、コマごと没にして、新たに書き直すパターンもありますが、
もとのコマの間に描き足して、それで違和感無く話がつながる、
そればかりか、最初の何倍も面白くなっているというのが、
F先生のすごいところだと感じています。
そして、このミュージアムの原画展示では、
絵のうまさ、綺麗さはもちろんのこと、
そうした原稿の「切り貼り」を実際に観ることができるのが
最大の魅力なのです。
例えば「ドラえもん」で
のび太が過去の時代でおばあちゃんに再会する場面について、
最初の2コマは原稿用紙に切ったものを貼ってあるから、
【雑誌掲載時にも存在したコマ】、
その次のちょっと大きいコマは、
原稿用紙に直接描いてあるから、
【単行本時に描き足されたコマ】
だとわかる、
そんな風に鑑賞ができるのです。
つまり、F先生はおばあちゃんと再会するこの場面を、
もっと情緒たっぷりに描きたかったんだな……
と、伝わってくる、
作者である藤子・F・不二雄先生の想いが感じられる
そうした素晴らしい原画の数々を観ることができます。
ほかにもF先生の漫画のキャラクターを使った
オリジナルアニメーション上映なども行っている
ステキな施設ですので、
機会がございましたらぜひ訪れてみてください。
(チケットは事前購入制・時間指定なので注意)
スヌーピーミュージアムは六本木ですね!
時折話題になっているのを見かけていたのですが、
今調べて2018年までの期間限定開館と知って驚きました。
機会があればそちらも行ってみたいです。
チャンスさえあれば、もっともっと良いものを・・・・
という執念は、ものづくりの先達として尊敬いたします。
自分は、スヌーピーミュージアムに行ってみたいです。
丁寧な解説で、興味深く読むことができました!