Nicotto Town


まったり時間。


【お話】魔女っぽい森の家

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「あれ? お客さんかな?」


日課の水やりと草むしりをしようとした魔女は、おずおずと顔をのぞかせた少女に声をかけました。


「いらっしゃい。なんの御用かな?」


「あのう~……ガラスの靴をさがしているのですが。

作っていただけないでしょうか……」


魔女は、目をぱちくりとしました。



「いや、見たらわかると思うんだけど、

あたしの専門は、薬草を育てることなんだよ。

畑仕事なら得意なんだけど、靴を作ったりするのは、ちょいと専門外だね。

悪いんだが」


「そんな……どうしましょう」



少女は泣きそうだ。



「なんだい、そのガラスの靴がないと、お城に上がれないとか、そういうわけかい?」


「いいえ、お城にはもうあがりました。王子様ともダンスをして、楽しく過ごせました。

でも、靴の片方はなくしてしまって、もう片方はさっき、うっかり、落として割ってしまったの。

もう、お城に上がることなんてないだろうから、せめて、思い出に持っていようと思ったのに」


「ああ~……」



魔女は、遠いまなざしになりました。



「どっちにしても、あたしじゃ役には立たないねえ。壊れたものは、どうしようもないよ、きっぱりあきらめな。

ああ、泣くんじゃないよ。それより、足を見せてごらん。あ~、やっぱりだ。

靴擦れしてるじゃないか。

まずは、そっちの手当てだよ。自分の体を何だと思ってるんだい。

あんたの体は、あんたにつながるたくさんの人から贈られた、大切なものだろう。

あんたが知らなくとも、あんたにずうっとつながる、遠い先祖からの、贈り物なんだよ。

ていねいに扱ってやんな」



魔女は、得意の薬草術で、足の手当てをしてやりました。

ついでに、髪やお肌の手入れもしてやりました。



「あの? どうしてお肌にも薬草を塗るの? ですか?」


「そんな泣きはらした目と、手抜きでぼろぼろになった肌、ほうっておけないだろ。

ほれ。これがパック用の薬草。小麦粉と緑茶の粉末を混ぜてある。

目元を冷やすときは、ラベンダーやカモミールを使うと良い。

こっちの軟膏も持っていきな。

結婚式までには治しとかないとね」


「結婚式? だれの?」


「まあ、そのうちわかるさ」


少女は首をひねりながら、髪と肌のお手入れ一式セットを持って、帰ってゆきました。

魔女は、畑仕事に戻りました。


「ガラスの靴の片方が壊れたって言っても、

もう片方はもう、運命の相手の手に渡ってるじゃないか。

ハッピーエンドも時間の問題だね」


あたしの出る幕じゃあ、なかったんだけどねえ。


そう言いつつ、魔女は、今日も、薬草を育てています。





***



魔女っぽい森の家。もう少し、草木をモフモフさせたかったのですが、

48個ぎりぎりまで使ってしまったので、これで完成です。

ちなみに、これ、全部、無課金で作っています。



シンデレラが不法侵入してきたので、記念にお話を作ってみました。


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2016/09/16 19:11
>カレー子さん

ありがとうございます。いろいろ考えて、結局使わないものもありました(;^ω^)

お部屋職人さんが、写真をあげたりすると、見に行って、アイディアもらったり。

わたしのオリジナリティは、物語を考えて、それから物語に合わせてお部屋作ってるところかな。
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2016/09/16 18:38
家具の使い方うまい('ω')



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