白い影
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/08/16 10:28:27
指輪をはずとくっきり白い跡が
これはあなたの愛の証
外すと指が軽くなって
なぜか心が重くなる
去年の夏もそうだった
黒い日傘をあなたにもかざしたくて
背を伸ばしたらあなたが持ってくれて
「ぼくなんかいいんだよ」って言っていた
あと何日この季節が続くのだおう
心が溶けてしまうほど
抱きしめていたかったのに
それを溶かすのは涙だけだった
もう誰かのもののあなた
もう一人ぼっちの私
あなたは忘てちゃったのね
私はまだ忘れなられない
海岸戦に来て
指輪を遠く飛ばした
くっきりと残った白い跡も
やがて消え去るのだろう
こういらない もう忘れたい
そう 何もかも
明けない夜は来ない
また暑い一日が始まる
ステキ&水やりp届です。アツニコ店も訪問しました。
ブログコメント「ありがとう!」