Nicotto Town


まったり時間。


【お話】雪見温泉

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「よいしょっと。今日の泉の精霊の、ご機嫌はどうかなあ」



だぼっとしたオーバーオールで、今日もおそうじ。



「ねえねえ、遊んで、遊んで~」

「温泉であったまって、みかん食べようよ~」



小さな妖精たちが、まとわりついて、おしゃべりしている。



「お掃除が途中だから、あとでね~」



うーん、まったり時間だなあ。そう思いつつ、湯が濁らないように落ち葉を取り周囲の雪かきをする。



「精霊さん、今日も機嫌よいね。お湯がきれいに澄んでるよ。

あとで、お料理もするから、台所の方にもお湯をお願いね~。

いやあ、ほんと、ありがたい。ゆでたり蒸したりが楽で良いわ~」



泉の精霊にお礼を言うと、湯気がぽっぽ、と上がった。

おいしいごはんを、精霊も期待しているらしい。



「地元の人から、お野菜いただいたから、期待してね~。さーて、もうひとがんばり。そのあとは、温泉、温泉(^^♪」



落ち葉や泥にまみれつつ、にこにこ掃除や料理をする。思いっきり下働きにしか見えない、この女性。

実は泉の精霊に気に入られ、この山の管理を任されている、霊力が高いと評判の巫女その人だとは、

村人たちも、まったく気が付かないのであった。







***



雪景色を作ろうとしていました。
真ん中が開いてるなあ。そうだ、温泉作ろう。
と、いうことで、

温泉です。ちょっとがんばりました。






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