Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


夏の絵日記


ぎらついた街の中で
小さな涼を求めて人が歩く
あなたと腕を組んで
日焼けなんか気にしない
そのままの私が欲しかったのね


小さな休日に求めた場所は
小影に隠れた場所は
ちらちらと陽がさして
あなたが誇らしく微笑む
こんな場所が欲しかったんだわ


朝早くそっとロッジを抜け出して
近くの道路に出てみる
なにも通わない霧の中で
道の真ん中に立って
こんなに自由でいいのかと思う


どこにも行かなくていいの
あなたと二人でいられるならば
何の希望もなくていい
だってこんなに近い
側にあなたがいるんだもの


去年の夏はこんな風に過ぎた
今では小さな列車に乗って
あてどもなく足を踏み出す
もうあなたはいない
どこに行けばいいの


夏は短い
暑さの中で過ぎてしまう
いくらつかもうとしても
するりと体の中を抜けてしまう
だからあなたの事はもう忘れた




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