Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


時の精タイムゼロ(1)

ゴーン・・・ゴーン・・・ゴーン・・・

軽快な音楽とともにショッピングモールのカラクリ時計が動き出した。ピエロが玉乗りをしながらぐるぐる回転している。街は夕暮れ時の柔らかい日差しに包まれ多くの人が行きかっていた。

「時夫くん、新しく出来たショッピングモールはどんなかな。」

おしゃれな服を着た可愛い女の子が聞いた。

「どうかな。美代子の買い物は長いからなー。」

時夫と呼ばれた男の子は笑みをこぼしている。

「そんなでもないよー。」

美代子はちょっとふくれたふりをした。

永井時夫と桜丘美代子は同じ大学に通う大学1年生だった。

「あそこ、あそこ、開店で人がいっぱいだわ。」

通りの奥に大きなビルが見えてきた。そのショッピングモールまでは小さな商店がつらなる通りになっている。時夫は通りの人並みに流されるように商店街を歩いていたがなにか声が聞こえた気がした。

そこに入るんだ。

そう聞こえたような。

ふと気がつくと骨董店の前に出ていた。看板には骨董の太古堂と書かれている。

時夫は何故だかその店に入りたくなった。

「美代子。ちょっとここに入ってみようよ。」

「えーーーーーーーーーーーーーーーーーー。時夫くんってこんな趣味があったんだ!」

美代子は驚いた顔をしたが、時夫の後に続いて店に入った。

ギィ~~~

木製のドアを開けて中に入った。店の中は所狭しと時代物の遺物が並んでいた。明王朝の壺、中世の鎧、江戸時代の掛け軸などさまざまな物が並んでいた。

時夫はお店の奥の方で何かが光った気がした、一番奥の隠されたような棚の中だ。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.