巨神ガンマーワン(2)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/21 21:28:14
夕暮れのオレンジ色に包まれる夕方、約束どおり猛と真鈴は帰宅の人並みに揉まれながら冷や冷や屋に向かって歩いていた。
「タケルくんにはゲロゲロアイスデリシャスの大盛りにしてあげるね♡」
「・・・おまえなぁ・・・。」
猛はそっけない顔をしたが、真鈴と歩くのは嫌ではない。
冷や冷や屋はテーブルが20席ぐらいの広さの店だが、評判が高いせいか満席だった。
「こんでるね。」
真鈴はそう言うと店員に注文した。
学生が多かったが、その中にひときわ目立つ黒服の男が居た。
男はじぃっと猛と真鈴を見ている。
パァン
突然音を立てて猛と真鈴のテーブルの上の2つの水のコップが割れた。
「きゃーーー。」
真鈴は驚いて声を上げた。
パシパシパシ・・・
立て続けに猛と真鈴の頭上の電灯がくだけた。
ガラスの破片が落ちてくる。猛は真鈴をかばって抱きしめた。
黒服の男はおもむろに席を立ちあがるとゆっくりと近づいてきた。
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