童話 原始の森の物語(6)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/21 20:34:05
ペロに乗ったチコリとユリナは虹の湖の滝の方にどんどん進んでいきました。
滝の横の崖に熱さまし草が咲いているのです。
滝の横の崖は岩でごつごつしながら見上げると天までも続くような感じです。
「この上ね。早くしないとゲンが。」
ユリナは崖の岩を登り始めました。
チコリはあとに続きました。
崖の中腹に熱さまし草が見えてきました。
「あれだわ。」
ユリナは手を伸ばして熱さまし草をつかんで引き抜きました。
しかし、その瞬間ユリナの踏んでいた小さな岩がぐらぐらと揺れ崩れました。
「きゃぁーーーーーー!!!」
ユリナは崖から滝壺にまっさかさまに落ちてしまいました。
「ユリナーーーーー!!!」
チコリは大声で叫びましたが、滝の音にかき消されます。
滝壺のユリナは気を失ったのか下流に流されていきます。このままではおぼれてしまいます。
チコリは勇気をふりしぼって滝壺めがけて飛び降りました。
(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)