Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


童話 原始の森の物語(5)

空にかかる大きな虹の下に広がる大きな湖にきらきら光るさざ波が走ります。

チコリは新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みました。

鎧竜のペロは虹の湖の岸辺沿いを進みました。

やがて遠くの方に樽のようなものが見えてきました。

「あれがマロンおばあちゃんの家よ。」

マロンおばあちゃんの家は樽のような形をしています。

ユリナはペロから降りると家の扉を開けました。

「ただいまー。おばあちゃん。」

ユリナが家に入ると、マロンおばあちゃんが心配そうな顔をしていました。

「ユリナかい。ゲンがたいへんな熱をだしているんだよ。」

おばあちゃんは心配そうな顔をしています。

ユリナは弟のゲンに駆け寄るとひたいに触ってみました。

ゲンはうんうんとうなっています。

「どうしたらいいのかしら。」

ユリナはおばあちゃんに聞きました。

「虹の湖の崖に咲く熱さまし草があれば助かるんだがね。あそこは危ないから、取ってこれないんだよ。」

「おばあちゃん、私行ってくるわ。」

「ユリナ、あそこは危険なんだよ。」

「きっとうまくいくわ。チコリが一緒だし大丈夫よ。」

おばあちゃんは入り口に立っているチコリに気がつきました。

「おや、お友達ができたんだね。チコリさん頼みますね。」

チコリはこっくりとうなずきました。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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