Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


童話 原始の森の物語(3)

ドカーーーン。ドカーーーン。ドカーーーン。

ウチワボーボーの木がグラグラ揺れました。女の子は木にしっかりしがみつきました。

肉食恐竜は女の子をウチワボーボーの木から落そうと体当たりを繰り返しています。

このままでは、落ちて女の子は肉食恐竜に食べられてしまいます。

チコリは腰に下げていた黄金鉄のナイフを手に構えました。

そしてそばに茂っているバネサテツの葉っぱに飛び乗ると、肉食恐竜の頭の上に飛び乗りました。

バネサテツの葉っぱはとても硬く乗るとトランポリンのように跳ねることができます。

肉食恐竜の頭はごつごつしていました。

チコリは肉食恐竜のひたいに黄金鉄のナイフをつきたてました。

ぎゃーーーーーーー

肉食恐竜は頭をぐるぐる振ると逃げ出しました。

肉食恐竜が居なくなると女の子がウチワボーボーの木から降りてきました。

「ありがとう。私ユリナ。」

女の子は肉食恐竜から飛び降りたチコリに近寄ってきました。

「ペロ。おいで。」

ユリナが鎧竜の子供を呼ぶと寄ってきました。

「お友達なの。」

ユリナの手をペロがなめています。

「さっきの肉食恐竜は嫌われ者のジャック。ひたいに三日月の傷ができたから、今日から三日月ジャックと呼ぶわ。」



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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