蝦蟇丸地雷也変化✡がままるじらいやへんげ(2)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/15 02:34:54
格子の袖から出てきた縄は自由に伸び縮みする仕掛けがしてある。
シュッ!!!
縄は陽炎めがけてうなりをあげた。
陽炎はくノ一特有の素早い動きで横に飛んでかわした。
「忍法陽炎分身!」
陽炎は苦無を口にくわえると手で印を結んだ。陽炎の周りの地面からもやもやとしたゆらめきが立ち昇る。陽炎の体がゆらめきの中で何人にも分裂しているように見える。そしてその分裂したたくさんの陽炎が苦無を投げた。
「忍法縄格子!」
格子の両手から出ている縄が盾の形になった。陽炎の苦無は盾状の縄に防がれてしまった。
「忍法陽炎旋回術!」
分身した陽炎が再び苦無を放った。
「きかんわ!」
格子はふてぶてしく笑った。
ザクッ
「あっ!」
格子の足に苦無が刺さった。苦無は空中で変化して盾をよけて右足に命中した。
「ぐぐぐ・・・・。」
格子は足に走る激痛でよろめいた。その隙を狙って陽炎はとどめの苦無を投げようとした。しかし、陽炎の腕にしびれが走って投げられない。見ると、小さな棘のようなものが陽炎の腕に刺さっている。
「ひひひ・・・。」
もうひとり大蛇族の忍者が現れた。
「毒針使いの灸鼠(きゅうそ)だ。格子、もうすぐお頭が来るぞ。このくノ一を血祭りに上げようぞ。」
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