蝦蟇丸地雷也変化✡がままるじらいやへんげ(1)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/14 08:18:11
眩しい朝日が射しだした明け六つ時(6時頃)、菅傘を被った女性が街道を急いでいた。
この街道は川沿いに続いていたが、辺りには草木が生い茂っていた。
その女性の後ろを密かに後をつける者があった。
女性は何食わぬ顔で歩いていたが、いきなり猛スピードで走りだした。
そして追跡者も走り出した。
女性のスピードはかなりのものであったが、追跡者はかなりのてだれらしく追いつかれてしまった。
「私に何か御用でしょうか?」
女性は立ち止まると振り向きざまに言った。
「蝦蟇(がま)の里の陽炎(カゲロウ)だな。その懐の密書を渡してもらおうか。」
「おまえは大蛇族(おろちぞく)だな。」
陽炎は苦無(くない)を構えた。
「そうだ。おれは縄使いの格子(こうし)だ。」
そう言うと、格子は手の袖から縄をくりだした。
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