ジャッジメントシャドウ✰影の裁判官(4)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/13 19:09:18
颯太はかなづちを大上段に振りかぶるとジャッジメントシャドウの頭を砕こうと振り下ろした。
大きく弧を描いてかなづちはジャッジメントシャドウに当たった。
しかし、かなづちは首の所が折れて遠くに飛んで行った。
「フォフォフォー。」
ジャッジメントシャドウが声を上げた。
「灼熱の炎!」
ジャッジメントシャドウの口から青い炎が吹き出された。
颯太の体が青い炎に包まれ燃え上がった。颯太は転げまわっている。
この灼熱の炎は3次元の炎と違って地獄で永遠に燃えさかる炎である。
「やろーーー!」
悠真はナイフを手にジャッジメントシャドウに突進した。
グサッ!
ナイフはジャッジメントシャドウの胸に当たった。しかし、先端が曲がってしまった。
「フォフォフォー。」
ジャッジメントシャドウの高笑いが聞こえる。
「凍てつく息!」
ジャッジメントシャドウの口から零下の息が吐き出された。
悠真は頭を残して氷漬けになった。
この凍てつく息は3次元の氷と違って永遠に凍りつく氷である。
悪党3人組は動けなくなり地面に転がり悶えている。
「主文。闇の心が端的に表れたものに地獄にて永遠の罰を課す。」
ジャッジメントシャドウはその燃える目で住職の孫娘を見つめた。
「ありがとう。髑髏さん。」
孫娘は驚きながらもお礼を言った。
「さらばじゃ。」
ジャッジメントシャドウは指で地面に向かって円を描いた。そこにポッカリ穴が開いた。地獄へと続く漆黒の闇は果てしなく底が見えない。
ジャッジメントシャドウは悪党3人組をつかむと穴の中に消えて行った。
(((地獄の蓋が閉まった)))
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