Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


童話 原始の森の物語(1)

地球は今や大森林に覆われています。
地上には、見たことのない形の変わった動物や植物が生まれました。
人類は世界大戦争を引き起こし都市は破壊されたのです。超兵器が使われ、地球上の全生命は死滅したかに思われました。だが文明は失われましたが、少数の人々は生き残ったのです。
そして遥かな時間を経て、人類は小さな集団を形成するようになっていました。


まだ世界に文明が無い頃、人間達は森で暮らしていました。

チコリは12歳の男の子です。

原始の世界では、12歳になるとひとりで暮らすようになります。

今日は、チコリの旅立ちの日です。

パパは黄金鉄で出来たナイフをママは不思議な植物の種を持たせてくれました。

9歳の妹パオはきれいな透明な石をくれました。

チコリはみんなに手を振ると森の中に歩き出しました。

森の中は木々が高くおい茂り、緑の光を投げかけています。

チコリは、ゆるやかな流れの川沿いに歩いて行きました。

ウチワボーボーの木が高々とそびえ視界を遮ります。

ウチワボーボーは、大きなうちわのような葉っぱが垂れ下がった面白い木です。

そのうちわの葉っぱの向こうでなにやら大きな声が上がりました。

「ぎえーーーーーー!」

チコリはうちわの葉っぱの隙間からのぞいてみました。

大きな肉食恐竜が鎧竜の首に噛みついています。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉広明プロダクションに帰属します。)




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