ジャッジメントシャドウ✰影の裁判官(2)
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/11 10:19:56
御霊寺から出てきた女の子は、住職の孫娘だった。
「おっ、かわいいねえちゃんが居るじゃねえか。遊ぼうぜ。」
悠真は、大口を開けてニヤニヤしている。
「あんたたち、この天寿観音さまは人々が平安を祈念して建てたものなのよ!どれだけ多くの人が飢饉で苦しんだか分からないの?!人々の願いが込められた大切なものなのよ!」
「その観音さまも、いまじゃこのざまよ。」
颯太は、折れた天寿観音の頭を踏みつけた。
「それよかよ。おれたちと遊ぼうぜ。」
翔が女の子の腕をつかんだ。
「やめて!!!」
女の子が悲鳴を上げた。
「おい!いままでにおれたち鬼走族に逆らった女達は海に沈んでるんだぞ!」
翔はすごんだ。
悠真と颯太もへらへら笑っいながら、女の子を取り囲んだ。
3人が女の子を押さえつけようとした時である。
(((地獄の蓋が開いた)))
翔の足首を何者かがつかんだ。
翔はギョとして足元を見た。
なんと女の子の影の中から手が出て来て足首をつかんでいるのである。
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