妊婦授乳婦薬物治療研修会
- カテゴリ:勉強
- 2016/07/11 05:21:48
8時過ぎに投票を済ませて・・・、天気予報では夕方前くらいから雨だったので、バスで会場へ。
今回のテーマは妊婦の疼痛管理。
まずは妊婦に比較的安全なアセトアミノフェンについての解説。
日本国内でも最近になって海外と同じく1回1000mgの1日4000mg使えるようになったわけですが、中枢に働きかけて痛みを止めるので、いい加減禁忌から消化性潰瘍患者をはずして欲しいところ。
他の痛み止めだと生まれる少し前の時期に、まだ通っていなければならない赤ちゃんの血管をふさいだりするので怖いです。
影響の出やすい順に静脈注射>経口投与>局所外用なのですけど、安心して使い過ぎもよくない。
足腰が痛いと鎮痛剤入りの湿布を毎日8枚張っていた結果、胎児の締まってはいけない血管が締まって大変なことに。
海外では無痛分娩がかなりの割合で行われているとか。
多少古い資料でしたがフランスでは60%。
翻って日本では・・・、約2%。
産婦人科の診療所で3.3%と病院で1.8% 。
なんでも無痛分娩専用の針でやっていて、母親の痛みは消えていたけど新生児にも麻酔が流れ込んでいたことが判明して少なくなったとか。
ただまあ、最近、専用の針よりもう少し太めの針を浅く刺すことで新生児への影響がなくなることがわかったそうなので、今後に期待とのこと。
妊産婦分野の薬は、しっかりと勉強しておかないと怖いです。
何も使わなくても3~5%何らかの奇形があると言うこと。
そしてはっきりと害があると証明された薬は少なく、害が絶対にないという薬はない。
怖がって使わないと、母親を危険にさらして母子共々共倒れになりかねないので、しっかりと説明して納得した上で薬を使ってもらうのが一番。