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巻物の解読結果 その6 おまけ

その5 http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=966109&aid=62178334


ところで、第4の詩でΑκκнε・Βяαωй・Р∽νλという名前が挙がっているけれど、
誰なのでしょうか。


ニコタの歴史を古代ニコタ語で書いた『ニコタ・クロニクル(Νικοтα ΚЯОИ)』を開くと、その答えが分かります。

Ακκнεの名前は、ニコタにかつて存在した「ワン王国」の王女として登場します。
彼女の記述を追っていくと、「竜の宝玉」の言及がありました。

Βяαωйの名前は、同じく「ワン王国」の宰相として現れています。

そして、Р∽νλの名前も「華(ファ)王国」の英雄として現れています。
この3人の他にも、不老不死を手に入れたとみられる住人たちの名前がありました。



人間たちの侵略期に関する記述に再び彼らの名前は現れます。


―ニコタ歴900年、異邦の彼方より、人間の一団がやって来た―

ー人間は、この地を新天地として求めていたー

ー抵抗と侵略とのあいだに戦が起きた。
ニコタで起きた唯一の戦争、“抵抗戦争”であるー

ーいにしえの住人はほとんど失われてしまった。
人間の勝ちだったー

―わずかに残った住人は、第一の征服者(おそらくニコタ事務局の人々のこと)によって、
真の名前を奪われ、新たな名前を与えられた―

その名前の対応表を見ると、答えが分かります。


Ακκнε:アッシュ

Βяαωй:ココア

Р∽νλ:ファンファン

そう、今のニコタにいる住人たちが載っているのです。

そして、彼らの共通点は「不老不死」を得ているということ。

『クロニクル』の最後は、このように閉められています。


―人々が姿を消し始める深夜、耳を澄ませば、失われた民の歌が聴こえるのはそれ故である―

そう、タウンが閉まった後、しばらく残って、
動物たちに話しかけると、「………」としか返さないのは、
無言なのではなく、人間には分からないいにしえの歌を歌っているからなのです。




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