Nicotto Town



火縄銃の正しい使い方


知人の奥様の実家は代々その土地に根ざしたサムライの家系だとか。
逝去して久しい御父上はバリバリの農業人、家に伝わる数々の秘宝に目もくれず。
この連休に里帰りした彼らから聞いた話をご紹介。

お宅には各種の武具も美術品も残っていたそうだが、父上が二束三文で売ってしまった。
売り物にならなかったものは土蔵に放置。そこには火縄銃が何丁もあったそうな。
嘘かホントか、猪よけの柵を作るのに、杭代わりに使っていたという。

連休の法事が終わり、夫婦が帰ろうとしたところ、義弟が妙なものを持ってきた。
「これが山の中に挿さっていた」という。六角形の鉄の棒。…………あっ。
銃床は朽ちて跡形もないが、まちがいなく火縄銃の銃身であったそうな。

うーん、これは誠に正しい使い方ですな。
猪をよけるのに火縄銃を使ったわけだ。しかも威嚇とはいえ、平和的な解決法である。
このお父上から現代人が学ぶべきことは多いのではないかしら。

アバター
2016/05/11 00:09
>ラムセス2世さん

数年前、週に一度は骨董市を巡っていたころ、たまに本物の火縄銃と遭遇しました。
六角形の銃身に無骨な穴が貫通しており、誠に禍々しき姿、朽ちた銃身も凄みがあり、けっこう怖かったです。
でもこの話を聞いたとき、あまりのスットボケた使い方に大笑い、火縄銃への認識を新たにしました。
アバター
2016/05/10 20:52
おお、これぞ正しき使い方ですね!
食べる分以外は殺さないようにしたいものです・・・



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