かたみ
- カテゴリ:30代以上
- 2016/05/08 21:14:32
帯留めがある、母が愛用したものだ。
紫水晶の色が変わる話を聞いていたが、
確かめるまで信じていなかった。
母がお粧しをして、
出かける時は決まって紫水晶の帯留めをしていた。
銀座に買い物に出かけた時、フルーツパーラーに入った。
ふかふかの赤い椅子、隣にはおしゃれな白髪のおばあさん。
そのおばあさんの着物も素敵だったが、
帯留めがあまりにもきれいに見えて子供心によく覚えている。
濃い紫の、それこそ桑の果の色だった。
つるんとした、珠の面にパーラーの天窓の光が映った。
昔はもっと淡い色をしていたのに、
黄金色の針のようなものが透けて見えた。
久々に出してみた帯留めは、
いつかの白髪のおばあさんのつけていた桑の果の色になっていた。
かたみつて・・・眺めるだけで、その人のある情景を思い出す。
在りし日の母の姿が思い起こされますね。
父の形見と
母がくれたライターがあるのですが
それよりも
父が海外?で買ってきてくれた
縦長のクリアの中に3種類の花が埋め込まれた
キーホルダー
ずっと私の宝箱に入ってます^^
母の形見は・・・・
何になるんだろう????
全く浮かばない・・・そんなこんな母の日。
やっぱ母からの手書きの手紙かなぁ〜
時々、眺めていると、忘れていた思い出がじんわりと
浮かんでくるの^^
静かな、午後の昼下がりが、多いかもしれない*^^*