非武装無防備主義 「奴隷の平和」
- カテゴリ:日記
- 2016/05/05 01:33:19
第156回国会 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第12号
平成十五年六月五日(木曜日) 午前十時二分開会
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/156/0074/15606050074012c.html
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 憲法についての議論は、今までも様々なされておりましたし、
現在、国会でも憲法調査会で議論をされております。自由民主党も結党以来、自主憲法制定という
のを党是にしております。
自衛隊がなく、いかなる戦力も保持しない、非武装だから平和が守れるんだ、独立が守れるんだ
という考え方もあるのは承知しております。しかし、そういう考え方には私は同調できません。
諸国民の公正と信義に信頼して、日本は武力を持たない、自衛隊を持たない、いざ侵略勢力が
あったら何も戦わないで降参しますということが相手への侵略を防げるかとは思っておりません。
諸国民の公正と信義、その公正と信義のない国もあるのも過去の歴史が証明しております。
つい最近、イラクもクウェートを侵略しましたね。あるいは様々な国々はこの歴史の中で何回も
侵略を繰り返し、戦争、紛争を繰り返しております。だから、日本だけが戦力を持たない、自衛隊を
持たない、軍隊を持たなければ相手も安心して何もしないというのは余りにも危険ではないでしょうか。
私は、実験が利かないんです、これ。一度侵略されちゃったら、後どうもできない。かつてのソ連
の後の圧制に苦しんだ国々がどれだけあったか。ソ連が今ロシアに変わって民主主義みたいな政界、
政体に変わろうとしているのは私も歓迎しておりますが、一たび全体主義、独裁主義に羽交い締め
された国がどれほど自由を失ってきたか。
こういうことを見ると、私は単なる奴隷の平和じゃなくて、平和であったらやっぱり自由に基本的
人権を謳歌しながら日本の平和と独立を維持しなきゃならない。戦争は嫌だ、侵略された方がいい。
確かに戦争をしなければ侵略されて、その国の独裁に任せれば戦争は起こらないかもしれません。
それだったらもう奴隷の平和です。私は奴隷の平和は選ばない。やはり平素から日本の平和と
独立を侵そうとする勢力に対しては断固たる決意を持って抵抗するという、その備えがあって
初めて戦争は防げるんじゃないでしょうか。
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「憲法9条を守れ」、「戦争反対」しか叫ばない人達より現実的で筋が通ってますね。
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戦争は厳しいものであり、博愛主義のごとき婦女子の情が介入する余地はない」と言う言葉は、
戦争の本質をよく表した言葉だと思います。
何かを得ようとすれば、何らかの代償が必要です。これは自然の理です。
普段の何気ない日常も、国民が意識していないだけで、国が国民の安全を守る為に(直接的)代償を
支払っています。
戦争は嫌だというだけは平和は得られません。平和を得る為に何をし、何を代償にするのか。
国民的議論も必要ではないでしょうか。
自分の安全を守るのは自分自身です。自分の郷(国)を守るのも、自分たち自身です。
その観点からも、日米安全保障条約も、必要だとは思います。
ただ、武力による侵略を受けた場合に、その対抗上武力を行使して、守ることは、当然の権利ではあるのだけれども・・・、 現在の中東情勢を見れば、逆に、武力行使が、解決に結びつかずに泥沼になっていくという、これも現実である。
非武装中立や無防備主義は、確かにどうかとも思うけれど・・・、武力が抑止力として機能してる間は、良いかもしれないけれど、いざ武力行使をする時の、覚悟は、たぶん日本人にはないと思う。
想像力がないのだと思います。
一度侵略されたらPAMPAさんのおっしゃる様にお仕舞なのです。