苦い経験から学んだこと。
- カテゴリ:仕事
- 2016/04/14 10:18:14
昨日、次の高裁についての打ち合わせでした。
そう、あの美意識過剰のうちの担当弁護士先生、
証人尋問のシュミレーションをしました。
概ね、良好なのですが、
「証人尋問が初めてではない」と言うわたしたちに、
若干、驚いておられるようでした。
うん、フツーあまり経験しない事柄かも知れません。
その昔、とことん性悪の永井(仮名)という男が居ました。
小型ボート出艇に関して、
法令違反が複数回あったので、
当「会員制海洋レジャークラブ」を追い出され、
挙句の果てに、当時はまだ宿直体制が出来ていなかった「レジャークラブ」から、
無許可夜間出艇を繰り返していたのです。
そう。
そして、当然のことながら、そんなことはいつか、わたしに見つかります。
その見つかった夜も、再三再四の警告を無視し、逃げ回っていましたが、
とうとう県境を越した大阪側で禁止区域から、
夜間出艇の準備をしていたのです。
普段なら大阪側までは深追いはしないのですが、
この夜は、永井の態度がたいへん悪く、
先代の鈴ちゃんのお父さんのことまで罵倒したもんですから、
ブラックはなちゃんは、容赦しませんでした。
このとき口論になった現場ですが、
永井は防波堤の上で、わたしを見下ろし、
わたしは防波堤の下から、永井を見上げる格好でケンカしていました。
防波堤の上には、永井の小型ボートが乗っており、
辺りは真っ暗で、永井のアタマの上に点いているランプだけが頼りでした。
理論口論でわたしに勝てなかった永井は、
帰り間際に「お前に殴られたと警察に言うてやる!」と叫んでいました。
もちろん、殴るどころか、1メートル20センチの防波堤の上の永井に、
手なんか届くはずもありません。
わたしは「ふん!」と鼻であしらって帰ってきたのです。
翌日、驚くことに、
わたしは和歌山県警の刑事課の取り調べを受けなければなりませんでした。
信じられない事態です。
当時、和歌山県警とわたしたちの中は険悪で、
「海洋レジャークラブ」周辺の駐車苦情を巡って、
和歌山県警は、わたしたちにうんざりしていました。
それで、県警の報復が始まったのです。
「殴られた」という被害者がいる以上、
刑事訴訟になるのは仕方がないという理由で、
わたしは長時間にわたる意味不明な、
メンタルを攻撃するための拷問のような取調べを、
何日も受けなければなりませんでした。
これは、まさしく人格崩壊を起させるのが目的の、
精神的拷問と言うべき、恐ろしい手段でした。
(事実、このあと半年間、
わたしはメンタルクリニックに通院を余技なくされたのです)
話しを戻して、
もともとこれが本当に「暴行事件」であるなら、
事件が起きたのは、大阪です。
大阪府警では、ハナから取り上げなかった事件を、
わざわざ和歌山県警は、事件として取り上げ、
わたしをコテンパンにする絶好の機会としました。
当時、わたしは鈴ちゃんと結婚したばかりで、
こんな危険ところで仕事をするとは、まだ呑み込めない状態でしたが、
なんとか鈴ちゃんの仕事を良い方向へ向かわせようと必死でした。
刑事訴訟法なんて、まだ何も知らない頃でした。
突然の取調室、いやおうなしの拘束に、
なす術もありません。
それから眠れない夜が続き、
刑事にかけられた呪いのような呪文が、
夜になると、幽霊になった父親の言葉になって、繰り返し襲ってくるのです。
ほんとうに恐怖でした。
けっきょく、事件は検察送致になり「不起訴」処分でしたが、
わたしは、自分にかけられた汚名を晴らさなければなりません。
最終的に、わたしは永井を「刑事告訴法第173条虚偽告訴罪」で告訴し、
損害賠償請求裁判を起こし、勝訴しました。
これが、わたしが初めて控訴人となり、
法廷に立って陳述した「証人尋問」でしたが、
今思えば・・・・
あらためて「よくやったなあ」と自分のことながらあっぱれに思いました。
ここから、わたしも鈴ちゃんも大きく変わって行ったのです。
「無知は罪」です。
「知らなかった」では、済まないのです。
加害者であっても、被害者側であっても、
「知らなかった」ほうが罪であり、負けるのです。
わたしは、もう少しで警察権力によって自殺に追い込まれるところでした。
そうです、
自分を殺すという「罪」を犯してしまうところでした。
この事件では、和歌山県警側の不手際(非合法な取り調べ)は、
実証することが出来ませんでしたが、
(これ以降、取調べの可視化が取り上げられるようになる)
永井を返り討ちにしたことは、かなり効いたようで、
わたしを取り調べた警察は、
今度は永井を逆に取り調べなければならなくなりました。
(本当にやったかどうかは、知りませんけどね)
要するに「無知」のままではいけないということを、
この時に骨身に染みるまで、わたしたちは学んだのです。
刑事告訴にも、検察庁にもすっかり慣れましたが、
自分が正しいことをしているとき、
それを、貫き通すということには疲れてはいけないのです。
とことん、最後まで声を上げ続けなければなりません。
「うるさいやつら」と思われても、
いつか分かってくれる時も来るかもしれない。
いまでは関係が良好な警察ですが、当時はそりゃあ酷かったです。
残念ながら、警察官も人の子ですから。
はじめに「好き嫌い」で判断すると、事件を誤ることは多々あるのです。
これからもトラブルはあるでしょう。
そんなことは想定内です。
ただ、毎日、わたしたちは「知恵と知識」を武器にし、
正当性を身にまとわなくてはなりません。
それを改めて、考えました。
美意識過剰の担当弁護士と接見していて、
「ああ、ここまでよくやったなあ」と、
ふと、自分の手を見ました。
「スギナ」茶のおかげでシワシワです。
美意識過剰の弁護士と、
自意識過剰の被害者とでは、
史上最強のタッグかも知れませんね。
今回も粛々と裁判に応じてきます。
がんばります。
新参者は、よほど利益授与できるか、
人脈でモノを言わすことが出来るかでないと、
最下層から這い上がることは難しいです。
わたしの経験からも、そうでした。
それか、よっぽどウルサイかです。
「弱み」で「恥ずかしいこと」だとは思います。
そして「知ったかぶり」は罪なのかもしれないとは思っています。
と、いうわけで罪を重ねています。
私は基本的に、権力者は頼らな使わな損だと思っているので
敵に回さないよう心がけているのですが
それには時間が必要で、新参者には厳しいから・・・
違法出航者が事故を起こすと、その場所は全ボート出艇禁止になります。
永井のような自分かってな奴ほど、ライフジャケットもつけず無謀な出航をします。
このときもそれで、ケンカになりました。
今でも、こういう人はそこいらじゅうに居るのです。
海のレジャーを、舐めてもらっては困ります。
いつもありがとうございます。
「知識」は必要ですが、それに振り回されるのは、「無知」に等しいと思います
はなちゃんは、自分ためではなく、お客さんのために、戦っているのですね!
私は何も出来ないけど、はなちゃんと鈴ちゃんのこと、いつも応援しています^^
そんなに古い話になりましたかー。
やっぱりPTSDって言うのは、恐いですね。
ときどき、昨日のことのようにフラッシュバックしてくるんです。
鈴ちゃんと話していて、
「あれから、わたしたち、変わったねえ」って言ってたものですから。
鈴ちゃんも、すっごく強くなったんですよ~。
ありがとうございます。
まぎまぎちゃん、これからもよろしくね。
確か、遡ってその2年前の辛い事件でしたね。
庶民の味方だと信じて疑わなかった私が警察ってそんなの?って衝撃を受けたのでした。で、思わずコメントしちゃって・・・。
その時、はなちゃんが押しつぶされてしまわなくて、本当に良かったって思います。相手が誰であろうと正義を守って戦うはなちゃんが素敵です!たくさんの厳しい壁を乗り越え、突き破って進んでこられたはなちゃんにエールを送ります!!
うふふ♪
あんな生易しいモノじゃないですよ。
メンタルを潰す取調べと言うのは、
6時間も7時間も、ずーっと同じ質問ばかり繰り返させられるのです。
その答えも、事件に関係ないことばかりです。
人格崩壊させられる弱点を見つけると、そこばかり執拗に攻撃してきます。
わたしの場合は、幼少期の家族関係で、
「お前の父親は、お前が生まれてきたことを呪っている」と、
こればかり延々と言わされるのです。
ヤクザ的なモノの言い方のほうが、
ある意味、からっとしていて楽だと思いました。
無実の取り調べです。
それはもう、「お前はヤ〇ザか?」というような感じで・・・
訴訟を起こして、損害賠償も請求するそうです~
「美和ノート」というものです。
http://www.miwa-lawoffice.jp/category/1317355.html
「戦争のないときに城壁を高くする」
防御は、最大の攻撃です。
一読の価値はありますよ~。
いまの世の中でそれだとすると
一旦なにか世相が荒れだすとホントひどいことになりそうで
いやですね。可視化も「相棒」などで取り上げてましたけど都合のいいところだけ
切り取ると言う編集をやられたら、どうしようもないですしね。できたら
そう言う火の粉が降りかからないよう祈るばかりですー。
なにかあったら、はなこさんにアドバイスもらいます。
よーろーしーくー\(^o^)/