小説「青空ひとりきり」1
- カテゴリ:自作小説
- 2016/03/06 17:44:15
織田信長が謡ったとされる、「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか」の50歳についになる。
仕事もあと10年ちょっきりで定年。
結婚も出来ず、子供も無く、仕事も正社員ではなく、半年毎の紙一枚の契約で何年働いても給料が上がることも無しの労務者だ。
3歳上の兄は学生の頃から夢枕に爺さんが立っただの、なんだの言ってて、良くバイクや車でわざわざ遠くの墓まで行くような奴で、今で言うスピリチュアルな事ばかり言ってた。
私とは社会人になってからは、お互い直接会う事はまれだったが、挨拶替わりに盆暮れに贈り物はしていた関係だ。就職やアパートを借りる時にはどうしても名前を借りるから、そのお礼くらいはと言う感じで。
だが、とうとう盆暮れに送っていたお中元やお歳暮を受け取るのを「汚らわしいモノを送ってくな!!」と拒否するようになった。
霊だのを信じ過ぎてついに頭が狂ったのだなぁと、こっちはむしろ冷静だったが。
以来ほぼ口をきいてない。
ちなみに兄が住む住所は普通の何丁目何番地と言う住所ではなく、ある神社らしき所の「社務内」とある。
その住所を教えて貰った時から怪しいと思ってはいたのだが。
弟の私はと言うと、「神は居ない」教の信者だ。
40代のある時、「神は居ない」と言う踏み絵を君は踏めるか?と問われ、5年掛かりでこの世に神は居ないと言う結論を自分の頭で出せるようになった。
(*´∇`*)♪
パソコンのモニターを1台増やしたのと、夜勤も1年経過して、楽を覚えて、またパソコンに向かう稼働時間が増えたのでちょっと挑戦。夢芽さんが南京たますだれやり始めたように。
それ以前に昔の文学青年が少し首を持ち上げましたw