『風の谷のナウシカ』と『もののけ姫』
- カテゴリ:映画
- 2016/02/08 00:29:27
以前一度UPした気もしますが、やはりこの2作品が名作だと思いますね!
ナウシカは正確には、スタジオジブリになる前の作品ですけどw
簡単に凄い点を述べますと、
この二つとも、大小様々な『死と再生』のモチーフが用いられている事、
ナウシカなら腐海が死で文明社会が生なのですが、
ナウシカや登場人物達は腐海に迷い込んで帰還=再生を繰り返します。
もののけ姫はもっと明確で、
アシタカがタタリ神に祟られ、村を出るのが死のモチーフですし、
襲撃で腹を撃たれ、シシ神の森で蘇るのも死と再生、
だいだら法師が消えた後、植物が生えてくるのも再生です。
そんな感じで、この2作品はジブリ作品でも”反復の物語”
多重構造に気付いて見直してみると、また違った面白さが解るかと思います~
東映アニメ、世代的に何作品か特番で観たくらいですが、
昔の作品は深いテーマを扱ったモノが多いイメージもありますね。
あと東映アニメは初期は手塚治虫先生が嘱託として制作に参加してたので、
その点でも子供向けながら文学性や芸術性を重視していたのしれません!
私も今度、ソフト版を探して観てみたいですね~>東映アニメ
白蛇伝・ホルスの冒険・わんぱく王子の大蛇退治等は解りやすい方ですが、安寿と厨子王で死んだ安寿が人魚になって弟を助けたり長靴を履いた猫で主役2人が塔から落ちていくラスト(カリオストロと似てますね)やガリバーの宇宙旅行で異星の姫が倒れた後に本来の姿を現すなども死と再生の暗喩とも取れます。
(余談ですがガリバーはラストの姫のヴィジュアル以外は見所が無いと言われてますww)
宮崎監督の「死と再生」のモチーフのルーツは東映在籍中からあった、あるいは当時在籍していた先輩作家(森康二等の天才的な人がいましたから)の影響もあるのかも。
さらに余談ですが、ホルスは当時の東映アニメでの労働争議の影響もあるのではないかと言われてるようです。
シシ神が生命の象徴で、不老不死のために狙われると考えると、
毎年生え変わる植物に象徴されるのも解り易くなりますね~
ペンダントをサンにあげるのはありましたね~
やはりアシタカにとっては、村の子は妹扱いなのでしょうか><
「獅子神様の足元の植物なんであんな風になるんだろー?」
と不思議に思ってましたが、意味が分かるようになってもっと好きになりました(*´ω`*)
見るたびに気づくことが増えるので何度見ても面白いですね~
ただアシタカが最初に女の子にもらったペンダント(?)をサンにあげてしまうところには
未だにもやもやしてます笑
ナウシカは映画が先で原作が後に終わるという事で
原作も大分驚かされましたね~
ナウシカの初恋や、あるいは巨神兵との話など、
あと途中で映画版とは真逆の内容が出るのも印象的でした!
宮崎作品は色んな要素を織り込んでますからね、
見直す度に新しい発見があるというのも魅力だと思います!
あとTVでも定期的に見られますしw
腐海はまさに浄化装置ですし。
masamiさんは原作はご覧になられましたか?
初めて読んだときは想像以上にスケールがでかい話だったんだと気づいて衝撃を受けました。
でも、反復の物語と捉えてみていなかったので、
次回、観る時はまた新鮮な気持ちで観れそうです♪