吉川・牧瀬裏総家、お家元の苦行。
- カテゴリ:日記
- 2016/01/08 14:21:07
こちらの話からは、日本の話にまつわる、寓話であります。
みなさま、御理解くださいませ。
~・吉川・牧瀬裏総家・お家元の苦行・~
平成二十八年の新春も華やかに幕開けされ・・・・
今日も、両お家元の憂鬱な日は訪れる。
初日の出、鑑賞の時は過ぎ、本日も、戸締りをして晴れて
初釜の日を迎える・・・
今年の、初釜は、ただごとではない。
お客と共に、「あの憎き女」をサクラとして迎えなければ
ならない。
あああああ・・・・・なんと腹立だしいことか!
我のお稽古場に、「あの女」が、膝付いて入って来る。
愛あっても無くても、一同一列に並び、運んで行く。
釜の前に、我が鎮座するとご来光☀
が見えると例えられた事は
いつ頃だろうか?
今となっては、懐かしい・・・・
さて、ふくさを携え、弟子達がこしらえた道具で茶会は
始まる。
ああああ・・・・「あの女」が席入りしただけでも腹が立つ!
この古びた釜の炉に炭をつぐたびに、私の腹の中も燃え上がる
(古びた釜・・・・これのみを伝承させようとして来た、我々の
命とも言える、N准教授である。)
釜から、柄杓でお湯をお茶碗にそそぐ・・・
(そーいえば、N准教授、なにが柄杓だ!侯爵だ!こんな所
にも、薄ら笑いして!)
「あの女」にお点前を立てる事から気に入らない。
なぜ、「あの女」に我々の作法を振る舞わなければいけない
のか・・・・
釜から湧き出た、熱いお湯はお茶碗にそそがれ、温められる
のが嫌だ!許せない!
棗から、茶杓を通して、お茶碗へ・・・・・
我らの、心の苛立ちをかき消すように、茶筅を立てる。
そして、恥じらうように、「都立の生菓子」を筆で救うように、
口に含むと,息が詰まりそう・・・・・ふぅ~!
あれも、これも一緒!
初釜、後を濁さず・・・・・
言葉通り、家元としての役割として、今日を忘れん。
さて・・・・・
弟子達も帰り、当然、左上顎4歯以降はすべてーーーーーに
なっている「あの女」は、もういない。ニコッ^^
いつもの、採用を済ませなければいけない。
手早く済ませてしまおうと思い、心を引く思いで、はばかりに
入る。
我は、黒髪のみを伝授、許したもう・・・・
そして、紅は「かにかまぼこ」。
肌はシミだらけでも、あくまでも白く。採用!
この日のために「N准教授」からの付き合いでこしらえた、
確かな着物。
少し、帯を緩めながら、さぁ!一気に行ってしまおう!
「あの女!!!」はばかりで大声で叫ぶと・・・・
透明のマニキュアでコーデングされた、「人刺し指?」を
喉に押しかけ「ゲェ========!!!」
はぁ・・・・・・
一気に吐いた。
あの憎き「あの女」と過ごした、初釜に降ろす話はこれで、
出来た!
これで、本日のお稽古はおしまい。(^O^)
それにしても、吐くという行為は何回経験しても苦しい。
スッキリする・・・と例えた女もいるが、理解できない・・・・(^_^;)
はばかりで、息もたえだえ苦しく息をしていると・・・・
「大丈夫?苦しいの?」
「誰かいるの?」
「私よ。あの女よ!そんなに私が憎たらしいの?
我がままな貴公子のオバサン達!」
「かわいそうだから、背中さすりましょうね・・・年金の・・・」
怒りに震える、家元である、わたくしは・・・・
嘔吐し、涙目になると・・・
「たけしさんにも、どーぞ!」
という声が聞こえ、
「ああああ・・・・なぜあんなに和のお稽古事で花を咲かせて
しまったのだろう・・・古典好きと言ったら私。」
牧瀬流お家元である。
「あらっ!お腰が汚れています!お家元!」
「気が付かなかった!あまり激しく気持ちを込めて吐き出して
しまったために、お腰に尿が・・・・!!!」
「ふふふ・・・・イマドキこんな事ばっかしてるからよ!
糀谷にも、プレ^^」
「だって、私だって湯の町位、出て行って泣かずに帰るけど・・・」
立っていたのは、お家元達・・・・
「くっそぉ~~~~~~!!!」
「お家元、大丈夫?子供じゃないんだから・・・・・」
今年も、始まったばかり・・・・・
外は、雪。
深々と音も無く、降り積もる雪の中、冷たいはばかりの中、
まだ、両膝を就いて、便器にしがみついて、泣きながら
嘔吐するお家元達・・・・・
これからも、迷惑確実ですわぁ・・・・・(ー_ー)!!
で・・・・・・
出来た話は、結局、「N准教授」でした!
N准教授流裏総家が優勝!という事らしいです。
追伸:陰でこっそり隠れて成功している気になっている、
獅子の会にみなさまにも、お伝えがあります。
「実は、オープンした時から自分が迷惑なんじゃーないの?」
和風のお話ですね。
道行コートどこの怖い話ではありません。
やっぱり、和風の話には、「お線香」かなぁ・・・・(ー_ー)!!