Nicotto Town


✿古山詩織✿さんの日記


吉川・牧瀬裏総家、お家元の苦行。


こちらの話からは、日本の話にまつわる、寓話であります。

みなさま、御理解くださいませ。


~・吉川・牧瀬裏総家・お家元の苦行・~


平成二十八年の新春も華やかに幕開けされ・・・・

今日も、両お家元の憂鬱な日は訪れる。


初日の出、鑑賞の時は過ぎ、本日も、戸締りをして晴れて

初釜の日を迎える・・・


今年の、初釜は、ただごとではない。

お客と共に、「あの憎き女」をサクラとして迎えなければ

ならない。


あああああ・・・・・なんと腹立だしいことか!

我のお稽古場に、「あの女」が、膝付いて入って来る。



愛あっても無くても、一同一列に並び、運んで行く。


釜の前に、我が鎮座するとご来光☀

が見えると例えられた事は

いつ頃だろうか?

今となっては、懐かしい・・・・


さて、ふくさを携え、弟子達がこしらえた道具で茶会は

始まる。



ああああ・・・・「あの女」が席入りしただけでも腹が立つ!


この古びた釜の炉に炭をつぐたびに、私の腹の中も燃え上がる


(古びた釜・・・・これのみを伝承させようとして来た、我々の

命とも言える、N准教授である。)


釜から、柄杓でお湯をお茶碗にそそぐ・・・

(そーいえば、N准教授、なにが柄杓だ!侯爵だ!こんな所

にも、薄ら笑いして!)


「あの女」にお点前を立てる事から気に入らない。

なぜ、「あの女」に我々の作法を振る舞わなければいけない

のか・・・・


釜から湧き出た、熱いお湯はお茶碗にそそがれ、温められる

のが嫌だ!許せない!


棗から、茶杓を通して、お茶碗へ・・・・・

我らの、心の苛立ちをかき消すように、茶筅を立てる。


そして、恥じらうように、「都立の生菓子」を筆で救うように、

口に含むと,息が詰まりそう・・・・・ふぅ~!

あれも、これも一緒!


初釜、後を濁さず・・・・・

言葉通り、家元としての役割として、今日を忘れん。


さて・・・・・

弟子達も帰り、当然、左上顎4歯以降はすべてーーーーーに

なっている「あの女」は、もういない。ニコッ^^


いつもの、採用を済ませなければいけない。

手早く済ませてしまおうと思い、心を引く思いで、はばかりに

入る。

我は、黒髪のみを伝授、許したもう・・・・

そして、紅は「かにかまぼこ」。

肌はシミだらけでも、あくまでも白く。採用!

この日のために「N准教授」からの付き合いでこしらえた、

確かな着物。

少し、帯を緩めながら、さぁ!一気に行ってしまおう!



「あの女!!!」はばかりで大声で叫ぶと・・・・


透明のマニキュアでコーデングされた、「人刺し指?」を

喉に押しかけ「ゲェ========!!!」



はぁ・・・・・・


一気に吐いた。

あの憎き「あの女」と過ごした、初釜に降ろす話はこれで、

出来た!

これで、本日のお稽古はおしまい。(^O^)


それにしても、吐くという行為は何回経験しても苦しい。

スッキリする・・・と例えた女もいるが、理解できない・・・・(^_^;)



はばかりで、息もたえだえ苦しく息をしていると・・・・



「大丈夫?苦しいの?」


「誰かいるの?」


「私よ。あの女よ!そんなに私が憎たらしいの?

我がままな貴公子のオバサン達!」



「かわいそうだから、背中さすりましょうね・・・年金の・・・」


怒りに震える、家元である、わたくしは・・・・

嘔吐し、涙目になると・・・

「たけしさんにも、どーぞ!」

という声が聞こえ、


「ああああ・・・・なぜあんなに和のお稽古事で花を咲かせて

しまったのだろう・・・古典好きと言ったら私。」

牧瀬流お家元である。


「あらっ!お腰が汚れています!お家元!」


「気が付かなかった!あまり激しく気持ちを込めて吐き出して

しまったために、お腰に尿が・・・・!!!」


「ふふふ・・・・イマドキこんな事ばっかしてるからよ!

糀谷にも、プレ^^」


「だって、私だって湯の町位、出て行って泣かずに帰るけど・・・」


立っていたのは、お家元達・・・・


「くっそぉ~~~~~~!!!」


「お家元、大丈夫?子供じゃないんだから・・・・・」





今年も、始まったばかり・・・・・

外は、雪。


深々と音も無く、降り積もる雪の中、冷たいはばかりの中、

まだ、両膝を就いて、便器にしがみついて、泣きながら

嘔吐するお家元達・・・・・

これからも、迷惑確実ですわぁ・・・・・(ー_ー)!!



で・・・・・・

出来た話は、結局、「N准教授」でした!

N准教授流裏総家が優勝!という事らしいです。



追伸:陰でこっそり隠れて成功している気になっている、

獅子の会にみなさまにも、お伝えがあります。

「実は、オープンした時から自分が迷惑なんじゃーないの?」

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2016/01/08 19:52
それにしても、鬼気迫る恐ろしい情感タップリの
和風のお話ですね。

道行コートどこの怖い話ではありません。

やっぱり、和風の話には、「お線香」かなぁ・・・・(ー_ー)!!



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