Nicotto Town


ヤツフサの妄想


【B級】ナイトメア・オブ・クリスマス

邦  題:ナイトメア・オブ・クリスマス
原  題:HOGFATHER
ジャンル:ファンタジー
映像時間:194分
制 作 国:イギリス
制 作 年:2006年
上映媒体:テレビ映画
言  語:英語
字  幕:日本語
吹  替:日本語
発 売 元:日活  http://www.nikkatsu.com/package/1319.html
予 告 編:https://www.youtube.com/watch?v=eR8OCxYxegk
購 入 日:2015年11月27日


ヤツフサ好み度
  本: ★ ★ ★
  優: ★ ★ ★
  出: ★ ★ ★
  楽: ★ ★ ★
  気: ★ ★ ☆
  末: ★ ★ ★
お 馬 鹿: ★ ★ ★
お 色 気: ★ ★ ☆
  神: ★ ★ ★



き~よ~し~♪

ま~た♪ おまえか~♪

ま~いとし~♪

き~やがって~♪

プ~レゼ~ント お~いて~け~♪

・・・
・・

そんな24日を過ごしたあなた m9(・ω・)

やさぐれたヤツフサと一緒にB級DVDブログで楽しみませんか?

今日ご紹介のB級DVDは“ナイトメア・オブ・クリスマス”です。



物語は青く光る丸い大地、ディスクワールド。

大きな亀の上に4頭の象が円盤状の大地を支える魔法の世界から始まります。 

宗教家が何を言おうと、物理学者が何を言おうと、この世界は大地を中心に太陽が回り、

大きな亀が動いているので天動説ではなく地動説だと言う不思議な世界。

その中心都市アンク・モルポークから始まる。


ここディスクワールドにも人間が住んでいて地球と同じ様な習慣で暮らしている。

しかし大きく違うのは魔法があること。

そしてクリスマスによく似たホグワッチの習慣と、サンタクロースにそっくりなフォグ

ファーザーが実在する事である。

この世界のサンタは、4頭のブタが引くソリに乗った、真っ白なお髭を蓄え、大きなお腹

で赤い服を纏い、「ほっほっほ」と笑う牙の生えたおじいさん。

その姿は誰も見た事がないが昔から存在していて、クリスマスと同じ様にホグワッチの

夜に煙突から入ってきて子供達にプレゼントをおいて、用意されたシェリー酒を飲んで

帰っていくと言う、なんかイギリスのサンタとスェーデンのサンタを足したような謎の

存在である。


そんなアンクモルポークには全てのものにギルド(組合)があり、必ず対立する表と裏の

ギルドが存在し、物語はその闇のギルド「アサシン・ギルド」(暗殺組合)に謎のローブ

を着た男が現れてサンタクロースの様な絵を渡し、「この男を殺してくれ」と頼む

ところに進む。

勿論誰もフォグファーザーを見たものは居ないので、ギルドのメンバーも最初は困るが、

殺せそうな人材が居た事に気が付いた事から、依頼を承諾するのだ。


その頃主人公の女性スーザンが家庭教師兼ベビーシッターとして勤めるゲイター家では

子供たちが眠りに付くためにお話をして居たのだが、子供たちは「フォグファーザーって

本当に居るの?」と疑って居たのだが、「信じて居ない人のところにプレゼントは配られ

ないわよ」と言う一言で納得して眠りに付いていた。



イギリスのテレビ局が作成した、スペシャル番組用テレビ映画です。

ホグワッチとか、魔法とか、まるでハリーポッターの様な設定の話です。

ヤツフサ的に謎である、『サンタクロースは本当に必要か?』と言う疑問に対し、

ちょっとヒネクレたヤツフサの様な大人でも楽しく見られる様に作られた、クリスマスの

話です。

ネタバレになりますが、結論から言うとサンタクロースが居なくなると太陽が昇らなく

なってしまいます。 ではどうなるのか? 太陽と言う星がなくなるのではなく、太陽

と言う名前が無くなるのと同じ状態になる。 つまり、あって当たり前である物が無く

なり、それでも世界は何も変わらず動き続けるのです。

ただ人間が信じている正義とか、悪とか、そう言う概念そのものがなくなるのと同じく、

サンタクロースを信じる宗教がなくなり、人々にとっては正義がわからなくなるのと同様

に、人間が勝手に作った想像上の物がなくなり、夢が1つ消え、新たな拠り所として

違う夢が誕生する、もしくはなくなると言うわけです。

人間が信じているから生まれたり作られたものを信じなくなれば、それは古い宗教の神様

同様に、歴史の本の片隅に書かれる存在となり、それらを利用してイベントをしたり、

子供たちと遊んだりしなくなる。 それだけなのです。

ただ問題は、この物語の主人公の女性スーザンは、死神の孫と言う事。

死神もサンタと同様に人間の想像から生まれた産物であり、本来不死の生命。

死神を怖がる人が居る限り決して死ぬことがない存在なのですが、サンタが消えればサンタ

事態が宗教から生まれた産物であり神の化身だからこそ、一晩で全ての子供たちの所に

煙突から入ってプレゼントを届けることが可能な神そのものの存在を否定されれば、同じ

宗教から発生した産物である死神もまた消えてしまうと言う事です。

そのためサンタが消されそうになったこの晩、子供達にプレゼントを配ってサンタクロース

の存在を示し、世界の破滅を救うべく動いたのは、サンタクロースではなく死神だったの

です。 Σ(・ω・ノ)ノ

死神が赤い服を着て、付け髭を付け、お腹に枕を入れて太っているように見せかけて、

ブタが手に入らなかったのでイノシシにソリを引かせ、ほっほっほと笑いながら子供達に

プレゼントを配って歩くという物語。

ヤツフサの想像以上に面白いかったですwww


この物語はかなり長いですが、見所満載で、目が放せませんでした (´ω`)

クライマックスは、何故この物語がナイトメアと言うタイトルなのかが解るラストシーン。

ナイトメア(悪夢を操る悪魔)がこう関係してたのか! と、楽しめましたw



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