Nicotto Town


リュウさん(旧姓は、楽人です。)


裸のおおさま

あなたは裸の王様ですか?

ほとんどの人は

「自分は違います」

と思っています。

自分にとって耳障りのおいいことばかり言ってくれる人を周りに置きたい、
褒めてくれる人だけと付き合いたい、
かわいいね、かっこいいねと
認めてくれる人とだけ友達になりたい
と思うのが人情です。

。。

昔中国の王様に楚王という人がおりました。

楚という国は弱小国で、となりの強国に攻め込まれたらすぐにでも滅んでしまうレベルの国体でした。

父親である先代から引き継いで間もない楚王は信頼の置ける部下も居ませんでした。

そこで楚王は国中にお触れを出します。

「余を諌めるものは死罪にする」


一年もしないうちに楚王の周りは
イエスマンばかりになりました。

太鼓持ち、ゴマスリ、手ごねじじいばかりになり、毎日財政など考えずに宴会でどんちゃん騒ぎをしていました。

酒池肉林状態でした。

一年も過ぎた頃、先代からの重臣が白装束で楚王の前に現れました。

諌めました。

「殿、このままでは国は滅びます。」

「余が、諌めるものは死罪だと言っていることは知ってのことか!」

「はい、もちろん存じ上げております。死を覚悟して参りました。いつでも私めの首をはねてください。」

「そうか、わかった。下がって良い。追って沙汰を伝える」

といって少しも取り合わず、また宴会の毎日を過ごしました。

。。

数ヶ月後、若手のリーダーが、
刀を抜いて王様に切り掛かる勢いで
進言をしてきました。

「殿、お目覚めください。このままでは国は滅びます。」

「うむ、わかった。」

とだけ言って楚王はいままで自分のまわりにいた取り巻き連中を一斉に検挙し
牢獄に押し込め2度と日の目の見ることがないように冷遇したそうです。

で、先の白装束の重臣と若手のリーダーにその後の政治の一切を任せ、国を統治しました。

その後、楚王は全国制覇を果たし中国の歴史に名を刻みました。

二人の優秀な部下を手に入れたので、
快進撃が可能になったのです。

。。

このエピソードからわかることは、

自分にとって耳の痛いことを言ってくる人を大事にしないと、成功しないということです。

いつも自分にゴマをすってくる輩を
身近においたほうがそれは気分がいいでしょう。

ですが、成長はしません。

もちろん最高のチームはつくれません。

あなたに苦言を呈してくる人を大切にしないとあなたの身が滅びます。

これは歴史が証明しているのです。

アドルフ・ヒトラーがその代表です。

彼は自分と意見が違うものを国立劇場にあつめ一斉に機関銃で殺したのです。

大虐殺をおこなったのです。

その後、彼に反抗するものはいなくなったと言われます。

ヨーロッパ全土を征服する勢いで
侵攻を開始します。

反対勢力を全て殺してしまった時点で
彼の人生は崩壊を始めます。

。。

自分に嫌なことを言ってくる人を
近くに置いておかないと組織が暴走し始めます。

独裁者に誕生

になってしまうのです。

。。

このメルマガはあなたにとって耳障りなことばかり言っていると思います。

ニンニクを食べろ、
エネマをしろ
酒は飲むな
筋トレをしろ

など。

あなたはそれを苦痛をと感じるかもしれません。

が、すべてあなたのためになります。

良薬は口に苦し
諫言耳に痛し

です。

それではまた。

ありがとうございました。




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