Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


来なかったクリスマス


季節外れの花が咲いた
咲く時期を間違えたように
風に吹かれて漂う姿
でも寒いんじゃないかと思う
だって今は冬なんだもの


クリスマスを待つように
買ったポインセチアの花に
約束をする
今年こそは枯れさせないと
あなたに約束をするように


赤と白が鮮やかな花
暗闇と明るさを繰り返して
やがてきれいな花弁になる
それを誰に見せようというのか
たった一人ではさびしすぎる


あなたと去年買ったそれは
枯らしてしまったけれど
恋まで枯らすとは思わなかった
冬の風が今日は暖かで
でもよみがえらないあの日々


ディナーを避けるように
小さな店でのクリスマス
キャンドルの明かりが震えていた
ベリーメリークリスマス
もうそんな日など忘れたい


キャフェテラスのガラスの外には
幸せな笑顔が流れて行く
でもその内の心の中は分からない
見透かそうというのか
そんな事は無駄に決まっている


二度目のクリスマスは来なかった
プレゼントだけが宙に浮く
欲しかったのはあなただけなのに
それさえももう消えていて
抱きよせるのはただの幻


風に吹かれて歩いて行こう
どんなに背中を震わせても
あなたはもう戻って来ない
ならば一人を過ごしていこう
やがて春が来ることを祈りながら





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