久々の詩を書いて寝ます。
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/11/30 01:12:01
タイトル 私を見つけて
いつもは塗らない口紅を塗ってみた。
鏡を見ても何かしっくりこない。
右手を軽く握って、ストレートパンチ。
ニコッと笑ってみる。
不気味だ・・・。
お洋服の色はオレンジ。下は赤色。
これならきっと。
そう思い、ドアをがちゃりと開けて
いつもの廊下をそそくさと歩き、階段を降りて行く。
玄関で母と出会う。
「その恰好で行くの?」と、聞かれる
そうよ。と、答えておいた。
「ねえ、下は・・・」と、母が言いかけたのをあえて聞かないふりをして。
飛び出して行く。
待ち合わせ場所に行くとすでに2人は来ていた。
「「久しぶり~」」と、2人の声がはもる。
双子だからだろうか。
「どこ行く?」と、私は聞く。
「ええっと?あれ?言わなかった?」と、聞かれる。
「???」と、首をかしげる。
「あなたのお墓を見に行くのよ」
と、言われる。
「あはは。何を言っているの。私に男の子を紹介してくれるんじゃ」と、言い直してみる。
「ううん。今日、あなたの魂をもらうってここに書いてあるでしょう」って赤い文字で書かれた契約書みたいなモノを見せられる。
双子の背中に黒い翼が生える。
「そんなのウソよ」
「いいえ、ウソじゃないわ。あなた指でハンコまで押してくれたじゃない」と、双子は話してくる。
ふとおばあちゃんに言われていた言葉を思い出す。
<もしも何かのアクシデントで早くあっちの世界を見ることがあって・・・悪魔か、鬼に出遭ってしまったなら・・・大丈夫じゃよ。一緒に白い光を探しんしゃい>
「白い光・・・一緒に白い光を探そうよ」と、私は精一杯叫んだ。
「お前、お前が白い光を知っているのか?」
「出まかせを言っているんじゃないだろうな」
と、2人は順に聞いてくる。
「・・・ごめん。白い光が何なのか知りません。でも、一緒に探したいんです
」と、頼んでみる。
「「ほんとに探してくれるのか?」」と、2人の声ははもる。
「はい、お願いします」と、私は頭を下げて目をつぶった。ああ、ダメなのかな・・・私ってここで死ぬの?嫌だよ。でも、おばあちゃんが教えてくれた白い光って何だろう。私も本気で探してみたい。
「「魂が・・・白く輝くだと」」
私の心臓のあたりから白い輝きが溢れ出していく。
「「まさかこんなところに」」
2人は私の胸のあたりを触り、消えた。その次の瞬間、白き翼を生やした天使が2人、私の前に来ていた。
「「ありがとう」」
それだけ言われると2人はまた消えた。
どういう事なのだろう?
どうして私の心臓のあたりから・・・
私は白い光だったの???
考えても分からない。
ただそれからの私は、彷徨っている霊を見つけると・・・白い光の元へお帰りと・・・と、声をかけている。
そうするとまた私の心臓のあたりから白い輝きが溢れ出して霊たちに天使の羽をプレゼントしているように思える。
でも、結局まだ分からない。
分からないまま私はお寺で不思議な話をするというので聞きに行った。
「人間は誰もが<本当の自分(神さま)>と繋がっています。それが白き輝き。白い光なのです。ゆえに死ぬと白い光をまず探せばいいのです」
その言葉が印象的だった。
<本当の自分(神さま)>
だから白い光なのか。
そうか、みんな神さまに会いに行ってたんだ。
そうだったんだ。
おばあちゃん、ありがとう。
私はそれだけ言うとお寺の階段を降りて行った。
お寺にはいつもよりも多めに寄付をして。
そして私は白い光が町ごと包んでくれるイメージをしてみた。
脳内のイメージはそのまま映像として私の目に映る。
数え切れない霊が一斉に成仏していく
神さまに出会って行く。
次第に私に不思議な事が起きて行くようになった。
神さま、生かしていただきありがとうございます。
そう、唱えるとまた白い光に自分も世界も包まれていく映像が目の前に流れる。そう、地球さえも・・・。
あい
人の善意、良心、そういった清い部分を
白い光、本当の自分(神さま)になぞらえているあたり、
イメージしやすいですね。
また読みに来ます^^
流れていくおはなしの世界、感じた。
私にも白い光あるのかな?私の、
心臓からもでるのかな。りるしゃん。