浮遊
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/11/15 03:17:23
冬を誘うかのような
秋の雨は冷たい
雨に濡れたイルミネーション
幾何学的なコンクリートから成る街並み
濡れた舗道に滲んでいる光
様々な人工物の波長が揃って歌っている
雨の冷たさとと夜の暗さと自分だけが
自然からの置きみやげ
私の心が浮遊している
雨に打たれ夜の暗さにまぎれ
うっすらと笑みを浮かべ
うっすらと涙を流しながら
今日という日を食べつくしながら
明日と言う日を待ち続けている
駅から見下ろした雨の街の風景
相変わらず無言で皆を呑み込んでいるかのよう
ポツンと置かれた自分を
探している自分が見えました
激しくもなく、しとしとと降る雨に
何かを感じます
よくわかりませんけど・・・
人混みに一人浮いている自分が
知らない人たちといっしょに流れていく
そしてまた
見知らぬ人たちと無言ですれ違っていく
ん~
でも都会って好きです
その自分を見つめる目が 寂しさを感じさせないですね
浮遊感 分かります…
きっと囁くように降る雨のせいです
ホッとする瞬間
いいですね
真冬でも
日差しは暖かい
そんな心を
いつも持っていたいですね^^
ぽっと灯る明かりのもとに・・
そっと手を開いて
ほぉ~っと息をかけてみよう
つくり物でない優しさが
お帰りって迎えてくれるから
お風呂にします?
ご飯にします?
そんな声を遠くに聞きながら
湯気の中に
心 泳がせてみた
いつもそばに居るからね
ほかほかの湯気が
にっこり笑ったよ
秋の雨は冷たくもあり
優しくもある・・
おやすみなさい
また明日
ボ~っとして景色を見つめていると
たまに色々と浮かんできます
もっとも
そうでない時の方が多いですけど
今日はお休み
雨が上がったら暖かくなりました
車を洗ったら猫の足跡が屋根にいっぱい・・・
裏の家のニャンコですね
なんか楽しくなった秋晴れでした