Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活『為ブログ』289

  ロボットの管理。
 亡き母が90歳になった頃に、「たっ君」という人形ロボットを買った。部屋に
一人でいると退屈するので、話しかければ応答してくれる人形ロボットだ。

 母が「おはよう。」と言ったら、
 たっ君が「おはよう。僕、たっ君です。元気ですか。」と応える。
 母は最初、興味を持ったが、すぐに飽きてしまった。ロボットの認識ボキャブラリーにもよるが、やっぱり、人形でしかないと思ったのだろうか。
 本当の赤ちゃんだったら、もっと、敏感に反応したかもしれない。
 電気製品のロボット化が進んでいる。ルンバという掃除機がそうだ。そもそも
この種の製品は日本のメーカーが作らなければならないのに外国にアイデアを
先行されたことに日本の電機メーカーの落とし穴があった。あまりにも液晶テレビ
や半導体生産に執着し過ぎたと言えないだろうか。液晶テレビの大型化は難しいと
されていたが、シャープが亀山モデルを世界標準として発売すると、あっという間
に大型液晶テレビが世界中に広がった。長年にわたって温めてきた技術が、どうして韓国や中国で簡単に類似品の生産が可能だったのか、今でも不可解である。
 技術の流失、人材の流失、生産設備メーカーの販売攻勢など液晶にまつわる謎が
解明されないまま日本の液晶生産は帰路を迎えている。どこに原因と結果の違いが
あったのか、この詳細を精査しないと、いくら優秀な商品を生み出しても、すぐに
イミテーションが作られ、メチャメチャにされ、前途不透明になる。
 空調機器でクーラーの「お掃除君」もそうだ。発売と同時に買ったが、これも
最初は思うように掃除機能が働かず、二度も点検を依頼した。その後は他のメーカーも製造するようになり、かなり普及している。
 お米からパンを作る「ゴパン」もそうだ。順番を待って手に入れるほどの人気
だったが、サンヨー電気もなくなってしまった。先週、久しぶりにゴパンを使い
米パンを作ろうとしたが、パンにならず黒くなった米の状態で仕上がった。この
機械もダウンするのかと思うと、将来の日本の弱電メーカーの未来が心配だ。




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