Nicotto Town



しゅれっだー








私をお呼びになりましたね!


深夜独り読んでは泣いたりしたのに
もう いらなくなってしまった
でも 破ったり燃やしたりはできない
そんな手紙が誰にもあるものです


寒そうに引き出しにひっそり取り残され
半分はあなたの心の中にも埋もれている

無理に引き出そうとすれば 

刃のように内側から切り裂かれるかもしれない


けれどご安心なさい!

私を見れば手紙たちは和み

私の胸に飛び込んできます
そのときそれらはまだ封を切られる前の
不思議な厚さの中に未知をたたえた
あの日の贈り物に戻るのです


お互いの取り決めはもうご存知ですね!

私は決してあなたの手紙を読まず
送り主の住所も、名前さえ訊きません


でも、
私をよくご覧になってみてください
今あなたが手にしている手紙の
差出人の顔になっていませんか?

私はあなたが忘れたい人を映し出す最後の鏡として

あなたの前に立っています

手紙は捨てられるのではなく
書いた者に返されるのでもなく
なかったことにされるのでもありません


もう一度私に抱きしめられることで
手紙は自らを終え
あなたの机に戻っていきます

さあ 私が抱きしめた手紙を

あなたにお返ししましょう

私が預かるのは手紙の文字だけなので
あなたの机に眠る手紙は白紙になっています

けれどあなたはそれに気づくことはありません

もう二度と読み返さなくなった手紙から
言葉が消えうせていることを・・・





アバター
2015/11/11 18:11
卓球応援してますよ!
強かったんですね!!
羨ましい、物産展。
私はあの人ごみに翻弄されて、
いつも何も買えずに帰ってしまいます。
アバター
2015/11/09 16:57
素敵な詩ですね。
私も手紙にはいろんな辛い思い出があります。
今はもう、「あれは辛かったわ~www」で終わりますけどね。
回らないお鮨、永遠の憧れですぅ。
ネタは何が好きですか?



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